<a happy new year>
今までは大して気にもせずに使っていましたが
日本語にすると<幸福な新しい年>
とでも言えば良いんでしょうか?
幸福の尺度は人それぞれです
裕福な生活が幸福だと思う人
愛のある生活が幸福だと思う人
好きな仕事が出来るのが幸福だと思う人
やりたい事が出来るのが幸福だと思う人
自由に振る舞えるのが幸福だと思う人
自分の幸福が嬉しい人
他人の幸福が嬉しい人
他人も幸福だと嬉しい人
求めるモノはみんなそれぞれ違うし
得たモノひとつに対する喜び方も
又、それぞれ違います
高級外車を年老いた親に買ってもらっても
別に何とも思わない人もいれば
子供が小さい時にくれた
「ママ、いつもありがとう」
と、書かれた折り紙が宝物と言う人もいるでしょう
不自由の中の僅かな自由を幸福と感じる人
自由の中の僅かな不自由を不幸だと感じる人
与える事で幸福を感じる人
与えられる事に幸福を感じる人
権利を当然だと思う人
義務をありがたいと思える人
「ねぇ、幸福って何だと思う?」
「俺にとってかい? それとも君にとって?」
「あっ、今・・・ドキッとした!」
「ん?」
「そうよね。幸福って自分と相手で違うんだね」
「何だい、今更」
「あのね。正直に言うけど
私、いつも幸福って言うと自分の事ばかり考えていた。
でもさ。私の幸福ってあなたの幸福なのかな?」
「それを俺に訊く訳?」
「あなただから訊きたいの」
「そりゃね。
君がいつも笑っていてくれたら
俺はそれで幸福だけどね」
「えー?
それじゃ、まるで私はバカみたいじゃない?」
「そんな事はないよ。
いつも笑っていられるって幸福だからだろ?」
「うん、まぁね」
「なんだい? 不満そうだね?」
「そう言う訳じゃないけど・・・」
「分った。それじゃ、こう言おうかな。
俺の幸福は君の幸福と同じとは限らないかも知れない」
「うん。それで?」
「でもね。
君が幸福じゃなきゃ俺は幸福にはなれないと思うんだ。
つまり、自分一人だけの幸福なんて無いって事さ。
もちろん、
世の中には孤独を何より愛する人もいるんだろうけど
世の中と関わらない事に幸福を探す人もね。
でも、少なくとも俺はそんなのは嫌だな。
誰かと一緒に幸福になりたいと思うよ」
「それが私?」
「さぁね~ もしかしたら、今は違う所にいたりして?」
「もう! 意地悪っ!」
「あはは。
マンガの話なんだけどね。
映画にもなった『釣りバカ日誌』って知ってる?」
「うん」
「その中でね。
主人公の浜ちゃんがみち子さんに
プロポーズをする場面があるんだ。
何て言ったと思う?」
「えー? 何て?」
「『君を幸福にする自信はありませんが
僕が幸福になる自信はあります。
だから結婚してください』ってね」
「何それ? 随分と自分勝手じゃない?」
「そうかな?
俺はすごい素敵なプロポーズだと思うよ。
『お前を絶対に幸福にする』なんてさ。
言うのは簡単だけど
<絶対>なんて無い訳だろ?
もしそう言って結婚をして
幸福の価値観が合わなくて
いつまでも相手が幸福だと思わなかったら
俺は大嘘つきになってしまうよ」
「そんな事・・・」
「断言出来る?」
「・・・」
「だろ?
まぁ、確かに賛否はあるかも知れないけどね。
でも、俺は浜ちゃんは正直で誠実な人だと思う。
そう言う人と結婚出来たら幸福だと思わない?」
「うん。まぁ・・・確かに」
「なんだい? 気に入らない?」
「そうじゃないけど・・・
でも、何かごまかされてる気がする」
「あはは。
でも、そもそも幸福なんて形が無いものなんだからさ。
良いんだよ。自分がそれが幸福だと思えればね。
と、言うより・・・そうだな。
どうだと幸福と考えるか?
何が幸福だと思うか?
そう考えてみたら答えは出るんだよ」
幸福の尺度は人それぞれです
ハードルを高くするのも低くするのも自分です
でも、それはどっちが良いとかと言う話とは違います
それも自分が決めれば良い事なのです
新しい一年が始まります
どんな一年にするのか? したいのか?
さて、私も早速<一人討論会>でも始めてみますか
ともあれ
それぞれの幸福に向かって
亀のように一歩づつゆっくり歩むも良し、
今年の干支の兎のように
ピョーンと大きく飛び跳ねてみるも良しです
自分らしく在る
それも又、幸福ですしね
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