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夢の汽車に乗って 妄想について見出した毒にも薬にもならない妄想の件
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yumenokisya

Author:yumenokisya
現住所 北海道十勝国

 好きな言葉は
『なんとかなるべさ』

 そう、生きてさえいれば
何とかなるもんです。。。
   


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いきなりですが

かと言って
私を知る人にとっては何の唐突感もないでしょうが
私は自他共に認める妄想族です。

私について多くの人はそう言い
そこにこそ私のアイデンティティーがあるのだと
私自身、一度たりとも疑った事はありません。



そんな私に或る日、弟子が尋ねました。

「先生。どうしたら上手に妄想が出来るんでしょうか?」

<なんだい、やぶからぼうに。何かあったのかね?>

「妄想が広がらないのです。
 私はずっと、自分は想像力が有る方だと自負していました。
 先生に弟子入りをして、先生の教えを受けて
 私は更に確信していたのです。
 心を解放しさえすれば、妄想は無限に広がっていくのだと」

<ふむ。で、そうじゃなかったのかな?>

「はい。先生は心は元来、自由なものだとおっしゃいました。
 例え、身体は色々な制限の中で生きているとしても
 心は何物にも縛られる事は無い。
 又、そうでなければならないのだと」

<ふむ。それが妄想の根源なんだからね>

「はい。でも・・・」

<でも?>

「気が付いてしまったのです」

<気が付いた? 何をだね?>

「妄想は無限なんかじゃないんだと言う事にです」

<ほぉ、それはどういう事だね?>

「つまり、自分自身に経験や体験が無ければ
 或いは、有ってもそれが浅ければ想像も妄想も出来ないという事です。
 妄想しようとしてもすぐに底が尽きてしまうんじゃないでしょうか?」

<うむ、なるほど。
 でも、その理屈だと人は経験を超えられない事になるんじゃないかね?
 果たして、本当にそうなのかね?>

「違いますか?」

<うむ。それではどうして人は発明が出来るのだろうか?
 誰も考えなかった事、考えても実現出来なかった事。
 でも、いつか誰かがそれを実現してきた>

「いわゆる、閃きなんじゃないでしょうか?」

<そう、閃き。人によっては天の啓示だなんて言う人もいるがね>

「はい。でも、それはホンの一握りの天才が為し得る事ですよね?」

<そうかも知れん。
 しかし、可能性は誰もが持っているんだとは考えられないかね?>

「でも、それはあくまでも可能性です。
 私みたいな多くの凡人は
 何の閃きも得られないまま一生を過ごすのではないでしょうか?
 その事に私は気が付いてしまったんです」

<本当にそうなんだろうか?>

「えぇ」

<私はね。思うんだよ。
 人は物事を決めつけてしまう事で世界を狭めてしまうんじゃないかと。
 出来ないと思えば出来る事も出来なくなってしまうし
 出来ると思えば、いつか閃きは必ず下りて来る。
 閃きって、そういうものなんだよ>

「それは、先生も天才だから言えるのではないでしょうか?」

<天才? この私が? まさか!>

「いえ、先生は間違いなく天才です」

<買いかぶって貰っちゃ困るよ。
 私は決して世にいう天才なんかじゃない。
 むしろ、凡人です。
 だからこそ、自由に妄想が出来るのだよ>

「どういう事ですか?」

<天才は妄想をもいつかは現実の物と出来るだろうね。
 でも、そうなるとそれはもう妄想ではなくなるだろ?
 しかし、凡人はただ妄想するだけなんだ。
 つまり、妄想はいつまで経っても妄想のままだということ。
 それこそが自由な妄想だと思わないかい?>

「言っている意味が良く判らないのですが・・・」

<つまり、言い換えればだけどね。
 天才は実現出来る程度の事しか妄想を出来ないということだよ。
 その点に於いて、凡人は実現の可能性など考えない訳だからね。
 より自由な妄想が出来るということになるんだよ>

「天才の妄想は科学者のソレで
 凡人の妄想は詐欺師のソレだということですね?」

<あはは、面白い例えだね。
 でも、それだよ。
 但し、詐欺師だって、ソレを本気で真実だと信じていなければ
 誰も引っかかる人なんていないだろうけどね>

「つまり、先生は本気で妄想をしていると?」

<そういう事になるかね。
 まぁ、実際のところ、そんなところまで考えていないのが
 正直なところなんだけど、言ってみれば
 そうだね、何事も制約を設けないというのが唯一の拘りなんだよ>

「でも、私には到底到達できない極みのように思えます」

<君は真面目なんだね。いや、もちろん良い意味でだよ>

「そうでしょうか? なら、尚更私には妄想は無理だとしか思えません」

<ふむ。さっき妄想は経験を超えられないと言ったね?>

「はい」

<その経験を補うモノを私達は皆持っているのを知っているかな?>

「補うモノ・・・ですか?」

<そう、それは知識だよ。
 知識は何によってでも誰からでも得ることが出来る。
 学ぼうと思えばね。
 その全てを記憶できるかどうかはともかくだけど
 知識を得る方法はいくらでもあるということだよ。
 例え、実際には経験しなくてもひとつの知識を得られたら
 そこから想像はいくつも広げられると思わないかい?>

「はい・・・まぁ」

<そもそも、およそ人が考える程度のことは
 いつか誰かがとっくに想像をしているものだよ。
 でも、だからってそれが何だい?
 自分の中で考えていることは全て自分のモノなんだよ。
 大事なことは、何のために妄想すべきか
 そのことをちゃんと解っているというその一点なんだよ>


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