物理的に不可能な事象は別として
人間が出来ることや成すことにおいては
この世には
初めから可能性が100%ということはないし
逆に最初から可能性は0%ということもありません。
では
何%の確率で起こった事象を奇跡というのでしょうか?
1%?
0.1%?
0.01%?
或いは
0.000001%?
確率を計算するには
おそらくは様々なデータを元に
統計学的な数字を根拠として求めるのでしょう。
それは、
元来が根っからの文系人間である私には知る由もないのですが。
しかし、そこから導かれた数字というのは
単なる計算の結果でしかありません。
あくまで統計学的な確率なのです。
それを奇跡と呼ぶには
あまりに無機質的過ぎます。
例えば、ジャンボ宝くじで1等に当選する確率は
1000万分の1だそうです。
何億とかという当選金額も
私にしたら天文学的な数字ですが
当選確率も
これまた砂浜で一粒だけ色の違う砂を探すような
そんな途方もない確率に思えます。
その意味では
宝くじで1等に当選する確率。
これも確かに奇跡的とはいえるのかもしれませんが
あくまで<奇跡的>であって
奇跡というには何かが違います。
では、その<何か>って何でしょう?
『火事場のくそ力』という言葉があります。
人間は時として
本来持っている力以上の能力を発揮することがあります。
為し得る確率が限り無く「0」に近い極限状況の中で
人が起こした行動の結果、その<こと>が成った時
人々は知らずと感動を覚えるものです。
そして、それを<奇跡>と呼びます。
しかし
何の努力も知恵もなくして奇跡は起こりません。
加えていうなら
決して諦めない信念こそが奇跡を起こすのです。
何かへの強い思い、誰かへの強い想い
そしてそれに向かう強い執念。
それが奇跡を生むのです。
それは
どんな計算も入り込む余地も無い程に
人間臭い行動の結果なのです。
奇跡の確率を計算するなどということは
結局は無意味なことなのでしょう。
人間の力は時として計算をも超える物なのですから。
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