Neko

夢の汽車に乗って あったら怖い『ぼうねんかい』

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yumenokisya

Author:yumenokisya
現住所 北海道十勝国

 好きな言葉は
『なんとかなるべさ』

 そう、生きてさえいれば
何とかなるもんです。。。
   


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「支社の忘年会は×日だから」

私が妻に、そう忘年会の予定を告げると
隣でソファに座って
テレビを観ていた次女が驚いた顔で叫んだ。

「えー? 『ししゃ』!? お父さん、怖い!」

「なんだよ?」

「ねぇ、お父さんの会社って何をしてるんだっけ?」

「何って、普通の会社だけど」

「嘘!」

「嘘じゃないよ。ちゃんと給料もくれてるだろ?」

次女が疑いの眼差しで更に訊いて来た。

「密教とかやってるの?」

「『みっきょう』って?」

「ほら、秘密の儀式とか、そう言うやつだよ」

「そんなん、普通、会社でやるか?」

苦笑いの私。

「でも、ししゃを蘇らせたりとかしない?」

「まぁね。確かに去年は悪かったからな。
 その意味では蘇らせるっていうか
 支社の成績を上げなきゃならないからね」

「無理やり? ししゃを?」

「でも、頑張らないとさ」

「そこまでして?」

「なんだよ、そこまでしてって?
 会社勤めなんだから当然やらなきゃさ。
 給料だって下がったら困るしさ」

「そんな上げたり下げたりして、ししゃ・・可哀想」

「可哀想って・・・ん? 何を言ってるんだ?」

「いや、お父さんこそごまかしてない?」

「ごまかしてないよ」

「ホントに?」

「何をアホらしい」

「正直に言っても良いんだよ」

「正直も何も。
 まぁ、そう言えば
 儀式じゃないけど朝礼は毎朝やっているな」

「『ちょうれい』? どんな事をしてるの?
 何かの除霊? 供養?」

「木曜? いや、だから毎朝だってば」

「毎朝、儀式をやってるの?」

「なんだ、それ? だから、儀式じゃないってば」

「だって、やるんでしょ?」

「ん? 何が?」

「ししゃのぼうれいかい・・・」

「あぁ、やるさ。毎年年末の恒例だからね」

「マジ? やっぱ、やるの? ぼうれいかいを?」

「忘年会だろ? やるよ」

「あっ、『ぼうねんかい』って言ったのか?」

「そうそう、忘年会だよ」

次女の顔が恐怖で引きつった。

「やっぱ・・・お父さん、怖い・・・」

「おいおい、忘年会なんて何処の会社だってやってるよ」

「マジ? 会社ってそう言うところなの?」

「あぁ、一年のケジメって言うかさ。
 『一年間、ごくろうさま!』・・・みたいな」

「それで、恨みとか無しになるの?」

「恨み? まぁ、個人的にはそう言う人もいるかもね。
 でも、それよりもみんなで賑やかにやるのさ。
 『また来年も頑張るぞー!』ってね。
 ん? ちょっと待て! なんだ、恨みって?」

「だって『ぼうねんかい』って
 怨念を亡くす会なんでしょ?」

「『おんねん』?
 ちょっと待て! 何か変だぞ・・・
 あのさ、読んでいる人にも解るように
 最初っから”漢字”で話してみろ。
 まず、何だっけ?
 そうそう、『支社』から言ってみるか?」

「死者でしょ?」

「じゃ、『朝礼』は?」

「超霊だよね?」

「まさかとは思うが『忘年会』?」

「亡念会」

「お前なぁ~ いったい、どんな脳みそしてるんだ?」

次女が涼しげに答えた。

「みたい?」

そう言うと次女は
おもむろに長い髪の毛を後ろ手に
それからそのまま髪の毛を前に垂らすと呟いた。

「貞子の真似ぇ~ どう?」




夜、一人でトイレに行けなくなるクセに
怖い話が好きな次女。

そんなオタク娘の頭の中
一度、かち割って中身を見たろうか?

いったい、どないな構造になっとんねん?

まぁ、次女の脳みそを開いた途端に
超常現象が噴き出して来たら怖いから本当にはやらんけど。


「お父さん、それマジ怖いから!」

「お前が言うな!」

「でも、お父さん。今夜のオチは今ひとつだったね」

「それが一番怖い・・・」orz



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