Neko

夢の汽車に乗って 隠し事

プロフィール

yumenokisya

Author:yumenokisya
現住所 北海道十勝国

 好きな言葉は
『なんとかなるべさ』

 そう、生きてさえいれば
何とかなるもんです。。。
   


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隠し事

「よもや貴方、私に隠し事なんて無いわよね?」

とある休日の午後。
買い物から帰るなり妻は夫に向かって訊いた。

どうやら定例の井戸端会議の本日の議題は
斜め向かいのお宅の事だったらしい。
何でも
御主人の浮気が元で離婚をしたと言うのだ。


「な、何をいきなり。
 そんなものある訳無いじゃないか!」

「ホントに?」

「あ、あぁ。もちろんだよ」

「まぁ、別に良いんだけどね」

「えっ? な、何が?」

「隠し事よ。
 夫婦だからってお互いに全部解っていたら
 きっとトキメキだって無くなるもの」

「そ、そうだよね?
 うん、多少の隠し事が有るくらいの方が
 何か、お互いにミステリアスっての?
 それって魅力ってことなんだから
 そう!むしろ必要悪みたいなものだよね、あはは」

支離滅裂な言動だと気付かずに自己弁護にやっきな夫は
その時、妻の眼光が鋭く光った事にも
全く気が付いてはいなかった。

「何年経ったって
 いつも新鮮な気持ちでいたいよな?」

「そうね。
 だから貴方、もし隠し事があったら
 隠さないでちゃんと言ってね」

「あぁ、もちろんだよ。えっ?」

「隠し事・・・無いのよね?」

「も、もちろんさ!」

「じゃあ、何故そんなに目が泳いでいるのかしら?」

「そ、それは・・・
 そう、君が眩しくて何処を見て良いか解らないからさ」

「あら、嬉しいわ。
 でも、それにしちゃさっきから携帯を気にしているわね?
 何か光っているみたいよ。あなた出たら?」

「い、い、いや・・・良いんだ。
 どうせ、メルマガか何かだよ」

「じゃ、チカチカ気になるから私が止めてあげるわ」

「いや! 良い・・・俺がやるよ」

夫は妻を気にしながら恐る恐る携帯を開いた。

『ま、まずい・・・』

そう、夫の浮気相手からのメールだったのだ。
夫は妻に悟られないようにと
何事も無かった風にそのメールを削除しようとした。

その時、背後から声がした。

「あら、貴方。読まないで消しちゃうの?」

「い、いや・・・その・・・」

「別に良いのよ。貴方が誰とメールをしていたって。
 どうせ遊びでしょ? ねぇ、あなた?」

「も、もちろんだよ!」

「あら、やっぱり浮気してたのね?」

「あっ!」

夫は慌てて口を押えたが全てが遅過ぎた。



*******************************************



当然の事ですが隠し事はしちゃいけません

当たり前の事ですが
バレたら困るような隠し事はしちゃいけません

隠し続けられない隠し事はもっとしちゃいけません

少なくとも相手の目を見て
三十秒は噴出さない自信がある人以外は
隠し事なんかしちゃいけません


嘘が苦手な人は隠し事なんかしちゃいけません

嘘が得意な人ほど
案外、自慢気に余計な事までしゃべり過ぎてしまうから
隠し事なんかはしちゃいけません


誰かのせいにするような隠し事はしちゃいけません

誰かをかばう大義名分があったとしても
隠し事はしちゃいけません


性格が素直な人は
すぐに誘導尋問に引っかかってしまうので
隠し事はしちゃいけません

気性の激しい人は
相手の思うツボにはまりやすいので
隠し事はしちゃいけません


恋人が大事なら隠し事はしちゃいけません

奥さんや御主人の事が気になるなら
隠し事はしちゃいけません

子供に後ろめたい気持ちを持つようなら
隠し事はしちゃいけません


罪悪感を感じやすい人は
隠し事はしちゃいけません




それなりの言い分はあるでしょう

中には
サプライズで喜ばそうと
相手に内緒で作戦を練ることだってあるでしょう

これも隠し事と言えば隠し事ですね

相手を気遣って
本当のことを言わないという隠し事もあるでしょう

そんな罪の無い隠し事がある一方で
やはり誰がみたって
許されないであろう隠し事もあります

その多くは自分の為の隠し事です

「しょうがないじゃないか」

多分、隠し事をひとつする度に
そうやって自分に言い訳をするのでしょう

確かに正義だって時代やその置かれた状況
あるいは、どっちの側から見るかで変わったりします

だから、全ての隠し事が一概に良いとか悪いとか
一言で論じることはできないし
聖人君子ぶって偉そうに言う気もありません

ただ

考えるべきは
そんな自分が好きかどうかと言うことです

そこに尽きるのでしょう



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