Neko

夢の汽車に乗って 営業マンY氏のヘキレキ

プロフィール

yumenokisya

Author:yumenokisya
現住所 北海道十勝国

 好きな言葉は
『なんとかなるべさ』

 そう、生きてさえいれば
何とかなるもんです。。。
   


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とある日の夕方。

会社の会議室で、
来月のキャンペーンについて打ち合わせをしていた。


「いや、しかし!」

マンネリ化したキャンペーンのやり方に
上司から懐疑的な意見が出た後で俺は反論をした。

「確かに、
 キャンペーンも色々とやり尽くした感はあります。
 なんせ、四半期毎にやっていますからね。
 そりゃ、予算を問わないとでも言うなら別ですが
 益々予算が削られていく中でやるんですから
 やり方はどうしても限られます」

「やっても効果が出ないのなら
 やるだけ無駄なんじゃないのか?」

上司はさらに懐疑的な言い方をした。

「費用対効果ですか?
 そうですね。
 それは考えなきゃならないでしょう。
 しかし、うちがやらなくても
 この時期は他社は何処もキャンペーンを打ってきます。
 その中でうちだけやらないと言うのはどうでしょう?
 代理店さんの手前もあります。
 少しでも代理店さんが動きやすくなるように
 やはりここは何かしらのキャンぺーンを打つべきです」

「それはそうだが。
 で、何か良いアイデアは無いのかね?
 なんかこう・・・
 そうだ。代理店が『これは!』と思うような
 画期的なキャンペーンだよ」

上司は苦虫を噛み潰したような顔で一同を見渡した。

『そんな魔法があるならとっくにやってるよ』
そんな風に言いたげに
しかし、それを飲み込んで同僚の一人が
腕を組んで渋い表情をして俺をチラッと見た。

無言で発言を促されたかっこうの俺は
ひとつ深呼吸をすると上司に向かって言った。

「どうでしょう?
 <マンネリ>だと思うからマンネリになるんです。
 どんなモノにも定番はあるじゃないですか?
 つまり<恒例>のキャンペーンと言う訳です」

「モノは言いようって訳か?」

上司の苦虫はますます苦そうになっていた。

「いや、それは良いんじゃないですか?」

同僚のもう一人が助け船を出してくれた。

「つまり、こっちがマンネリだと思うから
 それが代理店さんにも伝染するんです。
 彼の言うように、
 敢えて恒例のキャンペーンだと
 堂々と自信を持って打てば
 こちらの真剣さも伝わるんじゃないでしょうか?」

「そんなものかね?」

「はい。どんなキャンペーンだろうと
 こちらが真剣に訴えたらきっと伝わります!
 伝わるはずです!」

「やらないよりは、まだましって事か」


上司の言った<まだまし>
それを聴きながら俺はその言葉が
何故か<さだまさし>に似てると気が付いて
吹き出しそうになるのを慌てて堪えた。


「どうしたね?」

「あっ、い、いや。そう、さだまさしですよ!」


思わず口をついた”言葉”

会議の後で上司に呼び止められて
くどくどと嫌味を聴かされていた俺の頭の中で
さだまさしの
<道化師のソネット>がエンドレスで流れていた。


”笑ってよ君のために
 笑ってよ僕のために
 笑ってよ・・・笑ってよ・・・”




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