Neko

夢の汽車に乗って 私はお皿

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yumenokisya

Author:yumenokisya
現住所 北海道十勝国

 好きな言葉は
『なんとかなるべさ』

 そう、生きてさえいれば
何とかなるもんです。。。
   


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私はお皿

とある夜の事

観たいテレビも無かったので
次女の中学のブラスバンドの
定期演奏会のDVDを観る事にした


オープニングのマーチ曲
コンクールでの演奏曲
J-Popのヒットメドレー etc・・・

次々と演奏をされていく中
DVDを観ていた次女がポツリと言った


「私ってケーキで言えばお皿だよね」

「お皿? お皿はケーキじゃないんじゃない?」

苦笑する私

「そうだよ。せめて、ケーキを囲っているラップとかさ」

フォローのつもりか?
長女が話を被せてきた

それ、全然フォローになってないけどね


「そうだよ。せめてスポンジとかだろ?」

そう言う私に次女は言った

「それはホルンとかユーホニュームだよ。
 因みに、銀紙はパーカッション」

「なんだそれ?」


因みに、次女の担当楽器はバリトンサックス

次女が言うにはこうだ


吹奏楽ではトランペットは花形だし
当然、ソロも多い
しかも、かなり目立つ

トロンボーンもまたしかり

クラリネットやフルートに至っては
どの曲だろうがほぼ必ずメロディパートがある

ポピュラーソングではマイナーな楽器である
ホルンやユーホニュームも
吹奏楽曲では意外とソロがあったりする

次女が銀紙と言うところのパーカッションも
ソロは無いものの
要所要所ではしっかり目立っている

同じサックスでも
ソプラノサックスとかアルトサックス
吹奏楽では一見地味なテナーサックスでさえ
何曲かに一度くらいはソロがある

が、しかし

チューバに代表されるベースパート楽器には
ほぼソロはなく
ただひたすら縁の下の力持ちを続けるだけなのだ

因みに
このベースパートには
チューバを始め、ファゴット、バスクラリネット
そして、次女のバリトンサックスなどが入る


「じゃ、パートを変えてもらえば良いじゃん?」

「一年生でそんな事言える訳ないっしょ。
 それに嫌いじゃないし」

「なら、別に良いじゃん。
 そりゃ、ソロが有った方が楽しいかも知れんが
 でも、唯一のバリトンサックスだったから
 一年生からコンクールにも出られたんじゃん?」

「まぁね。それに別にソロがやりたい訳じゃないし」

「なんだそれ?」

「あのね。ベースパートって楽しいんだよ。
 たまに地獄のような同じ繰り返しで死ぬ時があるけど」

「退屈よりは良いんじゃないの?」

「まぁね。でも、こうして観てると
 しみじみと地味だなぁ~って思ってさ。
 ふと、ケーキが浮かんだんだけど
 『私はお皿か?』って思った」

「なんで、お皿なんだよ?
 立派なスポンジで良いじゃん?」

「でも、お店でも家でもケーキだけで出てくる?
 ちゃんとお皿に載って出てくるじゃん。
 お皿次第でケーキの見栄えが変わるよね?」

「そうだな。イチゴだけじゃケーキとは言わないしね」

「だから、お皿が大事なんだよ」


確かに、その通りだ

CMにもあるけど
エースピッチャーが9人集まったって野球では勝てない

FWがいくら優秀でもディフェンスが弱ければ
サッカーの試合ではきっと勝てないだろう

守る人がいるから責める人は思う存分攻撃が出来る
チームにはそう言う役割分担が必要なんだ


実は次女は
五年生まではテナーサックスをやっていたのだが
六年生の時のコンクール曲が決まった時
ベースパートをしっかりしたいと
先生に頼まれてコンバートをしたのだ

それ以来、中学に上がっても
次女はずっとバリトンサックスを吹いている

部員30数名の中で唯一のバリトンサックス

それはある意味では恵まれているのだ
唯一のポジションを担当出来ると言う事なのだから

人生でそんな経験は滅多には出来ないものだ

大概は、その他大勢とか
せいぜい、何人かの中の一人
そう言う事の方がむしろ遥かに多い


いつか次女が社会人になった時
いつか家庭を持った時
きっと、今の経験が生きて来るんだと思う

どんなに立派なイチゴが載っていても
どんなに生クリームでキレイに飾っても
お皿が貧弱ならケーキは美味しそうには見えない

お皿ってただ食べ物を載せる為だけのものじゃない

そうだね

その気持ちをいつまでも忘れるなよ



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