Neko

夢の汽車に乗って 記憶と想い出

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yumenokisya

Author:yumenokisya
現住所 北海道十勝国

 好きな言葉は
『なんとかなるべさ』

 そう、生きてさえいれば
何とかなるもんです。。。
   


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記憶と想い出

「人にとって大事なのは記憶なのかな?
 それとも想い出なんだろうか?
 どう思う?」

「なんだい? 唐突だね(笑)
 ん~ でも、
 そもそも、記憶と想い出って何が違うんだい?
 違うと言えば違う気もするし
 何か、同じ事のような気もするんだけどさ」

「そうだな。
 俺流の定義だけどね。
 記憶とは過去に体験した事や覚えた事を
 忘れずに心に留めておく事。
 その事実そのものの事かな」

「うん。じゃ、想い出とは?」

「想い出とは記憶を呼び起こす事。
 記憶を蘇らせる事。
 つまり、以前にあった事や
 忘れていた事などを心に浮かべる事。
 それにまつわる心情。
 そんなところかな」

「なるほど。
 そう考えると
 記憶が無ければ想い出も無い事になるよね?」

「まぁね」

「じゃ、大事なのは記憶なんじゃないか?
 そもそも論で言えばさ」

「そう。
 確かに記憶が無ければ想い出になるはずも無いね。
 でも・・・」

「でも?」

「あぁ、じゃあさ。
 記憶だけしか無かったらどうだと思う?」

「記憶だけ・・・?
 ん、記憶が有れば今まで関わってきた人とか
 今まで自分が経験した事を覚えていられるんだから
 別に困る事もないんじゃない?」

「本当にそう思ってるの?
 それじゃ、ICチップと同じだよ」

「失礼だなぁ~
 ちゃんと、覚えてるんだから
 それの何処がダメだって言うんだい?」

「ダメとは言っていないよ。
 でも、最初に『人にとって』と言ったよね?」

「あぁ」

「想い出にはあるけど、記憶に無いモノって分かる?」

「記憶に無いモノ?」

「言い換えたら・・・そうだな。
 付随するモノがあるって言えば良いのかな」

「なんだよ、それ?
 余計に分かり難いよ」

「じゃぁさ。
 例えば、記憶ってどんなモノを言う?」

「学校で勉強した事とか?
 後は、そう友達の事だとかさ。
 小説もあるし、映画もあるし、歌だってそうじゃない?
 そこから得た知識とか知恵とかもそうだよね。
 もちろん、自分の親や親戚・・・
 それから、旅行に行った事とか!」

「そうだね。
 じゃ、想い出は?」

「・・・」

「どう?」

「同じなんじゃないの?
 記憶と想い出ってさ。
 違いが分からないよ。
 いったい、何が違うって言うんだい?」

「記憶ってさ。
 言えば、知識と同じ意味だと思うだ。
 学んだ事や経験した事。
 でも、それってさ。
 知識として役に立つ事もあれば
 どうでも良い事もあるじゃない?
 例え、忘れたところで
 普段の生活には特に支障は無い事もある」

「うん。でも、それは想い出だって一緒だろ?」

「まぁね。或る意味ではね。
 でも、想い出には必ず触媒があるんだ」

「触媒?」

「そう、単に事実だけではなくてさ。
 そこから想い起される気持ちとかね。
 それは、人だったり、物だったり、場所だったり
 音楽だったり、出来事だったり
 或いは
 それらが組み合わされてその時の想いが蘇るんだ。
 さっき、心情って言葉を使ったけど
 それは単なる記憶では無いと思わない?
 それを想い出と言うんだ」

「ん~
 何だか、上手く言いくるめられてる気もするけど(笑)」

「あはは、そんなつもりはないよ。
 記憶にはね。役に立つモノもあればそうでないモノもある。
 忘れて困る事もあるけど、どうだって良い事もある」

「・・・」

「でも、想い出ってね。
 役に立つとか立たないとかそんな事は関係ないんだ。
 忘れようとしたって忘れられないのが想い出。
 忘れていたとしても、
 何かの拍子で又、思い出すのが想い出なんだ。
 『何かの拍子』に当たるのが触媒って事なんだけどね」

「つまり、記憶が想い出になるには触媒が必要だって事?」

「そう。それに手繰られて引き出されるのが想い出。
 そう言った方が良いかな。
 つまり、記憶と言うのは断片でしか無いんだ。
 その断片を繋いでいるのが想い出。
 そこには単なる事実だけじゃなくて
 必ず心情が伴っているんだ。
 嬉しかった。楽しかった。悲しかった。辛かったとかね。
 そう言う意味では
 生きてきた人生そのものが想い出だと思うんだ」

「だから、『人にとって』大事なのは想い出。
 そう言う事なのかい?」

「もちろん、
 どっちかだけでは成り立たないのも事実だけどね」

「そうだね。人が独りでも得られるのが記憶だとしたら
 誰かと一緒じゃなきゃ得られないのが想い出。
 そうも言えるよね」

「そう。
 『人にとって』と言うのはそう言う意味だったんだよ。
 人は独りでは生きられないからね」



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