Neko

夢の汽車に乗って 2019年08月
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プロフィール

yumenokisya

Author:yumenokisya
現住所 北海道十勝国

 好きな言葉は
『なんとかなるべさ』

 そう、生きてさえいれば
何とかなるもんです。。。
   


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終わらないモノ

『ディズニーランドは永遠に完成しない。
 この世界に想像力が残っている限り成長し続ける』

と、テレビのCMでやっていた。

つまり、夢の国には完成も終わりもないのだ。





と或る土曜日に庭の雑草取りをした。

小さな庭とはいえ
立木や花々の隙間に紛れて
知恵者の雑草は身を隠すように
或いは、大事な花に根を絡ませ成長と拡散を続けている。

どんなに頑張って根絶やしにしようとしても
そう易々と取り切れるものではない。

それでも何とか半日かけて頑張ってみた。

「よし、大体は終わったかな。
 後、細かい所は次の休みにしよう」


そして、次の土曜日。
私は又、意気揚々と庭に出た。

が、しかし。
そこで私は目を疑ったのだ。

「な、なんで!?」

先週取り残した雑草は更に生長を続け
キレイにしたはずのところでは
又、雑草群が新たな芽を吹いていた。


立ちすくんだ私はふとテレビのCMを思い出していた。

そして、思った。

「そうか、我が家の庭はディズニーランドなのかもしれない」



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本当は出会っちゃいけなかったのかも知れません。
いや、それでももし
ただ出会っただけだったのなら・・・



羊のアンジーはまだ三歳になったばかりの女の子です。
羊の三歳と言うと人間で言えば18~9歳くらいでしょうか。

アンジーが子供の頃
お母さんはいつも言っていました。

「良いかい? 良くお聞き。
 何があってもこの柵を出ちゃいけないよ。
 外には乱暴者のオオカミや、ずるがしこいキツネがいるし
 そうそう!
 体が大きくて岩みたいな怖いクマだっているんだからね。
 なぁに、でもここにいたら安全さ」


アンジーはとても好奇心が旺盛な女の子でした。
いつも柵の外を眺めては
牧場の周りに咲いている色とりどりの花たちや
季節によって色を変える木立に興味をいだき
そして大きな空を自由に飛び回る鳥たちを羨ましく思っていました。


ある時、アンジーは
目の前をヒラヒラ飛ぶモンキチョウを夢中で追い駆けて遊んでいました。

あまりにも夢中になり過ぎて
アンジーは柵の隙間を抜けて牧場の外に出たことにすら気がついていませんでした。

どれだけ時間が経ったでしょう。
気がついたらお日様はもう沈みかけていました。

「困ったわ。どうやって帰れば良いんだろう?」

アンジーは途方にくれました。

その時です。
茂みがガサガサ動いたかと思うとそこにオオカミのウルが現れたのです。
どのくらいの時間だったでしょう。
二匹はお互いに驚いたまま見つめ合っていました。

と、アンジーはその相手に向かっておそるおそる尋ねました。

「あの、ここは何処か判ります?
 私、迷子になったみたいなんです」

アンジーはそれだけ言うと堰を切ったように泣き出しました。
独りぼっちが不安で心細かったのと
道を尋ねられそうな相手に出会えてホッとしたのとで
それまで張り詰めていた気持ちが緩んでしまったのでしょう。

呆気に取られたのはウルの方でした。
幸運なことに突然現れてくれた今夜のご馳走です。
いや、そのはずだったのですが
アンジーの涙を見た途端に逆にどうして良いか判らずうろたえてしまったのです。

「お嬢ちゃん、もう泣かなくて大丈夫だよ」

その自分が発した言葉に驚いたのも又、ウルでした。

『おいおい、俺はどうしちまったんだ?
 労せずして今夜のご馳走が向こうからやってきてくれたんじゃないか。
 他の奴らが嗅ぎつけてくる前にとっとと頂いちまおうぜ』

気持ちとは裏腹にウルはアンジーに言いました。

「さぁ、付いておいで。君の牧場まで連れて行くよ」

「あなた、私の家を知っているの?」

「あぁ、知ってるよ。大きな牧場だもんな。
 さっ、こっちだ」

アンジーは何ひとつ疑うこともなくウルの後をついて歩きました。
そして、やがて見覚えのある風景が見えてきました。

「ほら、あそこだ。ここからなら一人で帰れるな?」

「はい、ありがとうございました!」

アンジーはウルのお陰で無事に牧場に戻ることができました。


「まぁ、アンジー。何処に行ってたんだい?
 オオカミに喰われてしまったんじゃないかって心配してたんだよ」

「親切な犬さんに助けてもらったの」

アンジーはオオカミを見たことがなかったので
牧場の犬と同じような人相のオオカミを犬だと思っていたのでした。


アンジーが無事に帰ったのをオオカミは茂みの影から見守っていました。
あまり近づくと牧場の犬たちに気付かれてしまいます。

「あぁ、俺はいったいどうしちまったんだ?
 お人好しにもほどがあるぜ」

その時、ウルのお腹がグウと鳴りました。

「あぁ、ホントなら今頃は食べ過ぎなくらい満足出来ていたのに。
 なんで、こんなことになったんだ?」

この時、ウルは自分の気持ちには気が付いていませんでした。
 

それからウルは自分でもおかしいくらい
寝ても覚めてもアンジーのことばかり考えていました。

アンジーのいる牧場の近くまで何度も訪れては
遠目にアンジーが仲間達と遊んでいる姿を見てため息をついていました。

ある時、アンジーの姿ばかりを気にしていて
いつもより牧場に近づき過ぎているのに気が付いていませんでした。

『ワン!ワン!ワワン!!!』

突然、牧場の方から何頭もの犬たちがウルを目がけて向かって来ました。

「ウワッ、ヤバい! 逃げろ!」

必死に走って何とかかんとか命からがらウルは逃げおうせましたが
その様子を遠くから見ていた仲間達が揶揄して言いました。

「ウル、お前もヤキが回ったもんだな。
 あの犬たちがいるかぎり俺達は命が幾つあっても足りねぇ。
 あそこの羊のことはもう諦めな。
 エサを狩るにゃここだって十分に良いぜ。
 ウサギだってネズミだってたくさんいるんだから食うもんにゃ困らないさ」

もちろん、ウルは羊を食べたくて牧場に通っていた訳ではありません。
仲間達にもそんなことは言えませんでしたが
実際、どうしてこんなにアンジーに会いたいと思うのか
まだウルにも判ってはいませんでした。

何か今まで感じたことのないモヤモヤが
心の中で日増しに大きくなっていくのを止められなかったのです。

「何とか、アンジーに気持ちを伝えられないだろうか?
 何て言ったら良いのかは判らないけど、でもアンジーに会いたい」

思案の末にウルは一計を案じました。

ウルはアンジーに気にいられようと夜になると
ネズミを咥えてきては牧場の端っこにそっと置きました。

翌朝、仲間達と共に牧場に出て来たアンジーがそれに気づきました。

「キャッ! 何?」

ネズミの無残な死体を見つけてアンジーは思わず目をそむけました。

「そうか、ネズミは気に入らないんだな」

影でその様子を見ていたウルは今度はウサギを掴まえて殺すと
次の夜、それをまた牧場に持って行きました。

でも、アンジーの態度は前と一緒でした。

「もしかしたら魚の方が良いのかな?」

ウルは今度は大きなマスを持って行きました。


それでもアンジーは顔をしかめるばかりで
ウルが密かに持って行った”プレゼント”を一向に食べようとはしませんでした。

ウルは羊が草食だということを知らなかったのです。

その翌日、ウルがフラリと牧場の近くに行くと
柵の少し外側に手紙が置いてあるのに気が付きました。

「何だろう?」

その手紙にはこう書いてありました。

「お願いです。もう私のために小さな命を殺さないでください。
 あなたを嫌いになりたくありません」


夜、寝床を抜け出したアンジーは
いつもネズミやらウサギが置いてあった場所の近くの木の陰から
誰がそれを置いて行くのか密かに見張っていたのです。
そして、しばらくすると案の定、誰かがやって来ました。

月明かりが顔を照らし出すと、それを見たアンジーは我が目を疑いました。
それはあの日、迷子になっていたアンジーを助けてくれたあの”犬さん”だったのです。

ショックを受けたアンジーは泣きながら寝床に走り帰りました。
寝床に帰っても涙は止まりませんでした。
それほど、ショックだったのです。

眠れない夜を過ごしたアンジーは次の日、
せいいっぱいの気持ちを込めて”犬さん”に手紙を書いたのでした。


それ以来、ウルが牧場に来ることはありませんでした。








「ねぇ、どう思う?」

「どうって?」

「この話よ。どう思った?」

「そうだね。ちょっと切ない話だね」

「そうね。で?」

「でって・・・ねぇ、何が訊きたいんだい?」

「あなたの感想よ」

「だから、ちょっと切ないかな」

「それだけ?」

「って、まぁ・・・あれだよね。
 種が違うから解り合えないってか
 ん、結ばれない恋っていうかさ」

「ホントに解り合えていなかったのかな?」

「そうなんじゃない? 違うのかい?」

「だって、お互いに相手には気持ちは伝わってたんじゃない?
 ただ、それをどう伝えたら良いのかが解らなかっただけだと思うわ」

「なら、尚更切ないよね」

「そうなのよね。ねぇ? どうしたら良かったと思う?」

「それは解らないけどさ。例えば、もしね。
 お互いがオオカミ同士とか羊同士なら良かったのにとかしか解らないな」

「でも、人間同士だってお互いが解り合えないってこともあるわ。
 国が違ったり人種が違ったり、或いは性別が違ったりとかでね」

「そりゃまぁね。習慣や言葉の壁ってあるもんね。
 生まれたり育った風土っての? そんな環境の違いとかさ。
 だけど、同じ人間同士なら解り合える努力は出来るよね?」

「そうね。少なくとも解ろうと努力することは出来るわね」

「そうだね。お互いが自分の主張だけをしていたら無理だけど
 相手の話を聞こうとする努力をするだけでもきっと違うよね」

「あら、良いことを言うわね? で?」

「で? ・・・いや、その・・・ゴメン。
 俺は確かにいつも自分のことばかりだったかもしれない。
 さっきのことも・・・俺は自分の意見を押しつけてばかりで
 ちっとも君の気持ちを考えてなかったね、ごめん」

「ううん。もう良いわ。なんか色々と話も出来たし。
 それに私の方だって、結局は自分のことしか言ってなかった。ごめんね」

「種とかそんなのはどうでも良いことで、ホントのとこはそこじゃないんだよね」

「そうね。そう思うわ。
 で、ウルはあの後、結局どうなったのかな?」

「そりゃね。好きな子に『もう小さな命は殺さないで』なんて言われたら
 自分の好物のウサギだって掴まえられなくなるだろうさ。
 結局、ウルはアンジーに恋したばかりに狩りが出来なくなって
 死んでしまったんじゃない?」

「そんなことはないわ。いや、そうじゃないことを祈るわ。
 だって、生きるってことはキレイごとばかりじゃないもの。
 ただ、無駄な殺生はしなくなったかもしれないけど」

「野生で生きるってことはそもそもそういうことだよ。
 無駄な殺生をするのはむしろ人間の方かもね」

「どっちにしても、結ばれなくても二人共シアワセでいてくれたら良いな」

「俺は結ばれてシアワセになりたいけどね」

「俺達はでしょ?」

「あはは、そうだね」

「なれるかな?」

「なれるさ。お互いがいつまでも解り合う為の努力を忘れなければね」


帰省

お盆とは

「亡き人の霊、ご先祖様の霊を迎え
 感謝と共に過ごす」

古来よりの良き風習ですね。



故郷に帰省している人。
帰省出来なかった人。
帰省しなかった人。

それぞれ都合もあるし
何よりそれぞれの生活があります。
なので
一概にどうしたからどうだとは言えません。

故郷で墓参りをするのも
離れた街にいて心の中で手を合わせるのも
そこに気持ちがあれば
形に拘ることもきっとないのでしょう。



普段はいい加減で
無宗教を公言してはばからない私でさえ
この時期は少しだけ愁傷な気持ちになります。

本家のお墓の近くに住んでいた小さかった頃は
毎年、親に連れられて先祖のお墓に参っていましたが
その土地を離れて暮らすようになってからは
先祖のお墓とも疎遠にしていました。



二十数年前に母親を亡くして
実家のある街の近くにお墓を建ててからは
実家に寄りながら
また、毎年お参りに行くようになりました。

そして数年前
父親を亡くした時に私は帰る実家も失くしました。

お墓の在る街にはもう住むことはないでしょう。

しかし

変な話かもしれませんが
言ってみれば
今は<そこ>が私の実家になったような気がしています。



今年もお墓参りに行って来ます。


「おやじ、おふくろ。
 今年もみんなで来たよ。ただいま。」



物事には始まりと終わりがある

始まりがあれば終わりは必ずやって来る

そして

終わりがあるから
また、新しい始まりがある


人生とは
そう言うモノなのだ


特に男と言う動物は安定が苦手な生き物だ

ひとつゴールにたどり着いたら
休む間もなく
また、新しいスタートラインを探してしまう


男と言う種のDNAがそうさせるのか?

狩猟本能がそれを求めてしまうのか?

それは
男自身、分かってはいないのだ


ただ、常に何か始まりを探して生きていく

男とはそういう生き物なのだ


そこに理由はいらない





「んー、パソコンの36回ローンも終わったし
 新しいのに買い換えようかなぁー
 又、ローンだけど・・・
 いや、まてよ!
 車ももう10年以上乗ったし18万kmも走ったし
 ここは車が先かな?
 もちろん、ローンだけど・・・
 いや、それよりも・・・
 んー、どうしよっかなぁー」

<あぁーた! いい加減にしてよ!
 せっかくローンが終わったんだから
 しばらくは大人しくしていて頂戴!!!>





男は常に何か始まりを探して生きていく

だが、それは女には永遠に理解はされることはない



男は常に何か始まりを探して生きていく
そこに理由はいらない

だが、女は理由を付けようとする
男にそれを止めさせる理由を



男は常に何か始まりを探して生きていく
それは理屈ではない

何故なら
理屈では到底、男は女には敵わないことを
男自身も知っているから
だから
敢えて理屈は付けない・・・だけ





<ジロッ!> ←上から強く睨み付ける時の♀の”形容詞”

「は、はい、大人しくしていますです・・・
 はい・・・すんません・・・」


あなたのエクボ

好いた目で見りゃあばたもエクボなんてぇ申します。

みなさんにも覚えがあるでしょ?


ポッテリと出たこのお腹も
結婚前は
「このプニプニの触り心地が好きよ。
 プーさんみたいで可愛い♪」
なんて言ってた君が・・・

あれから三十年 ←きみまろ風に言ってみた

今ではアタシが言っています。

「お前さぁ、少しはダイエットしたら?
 そのプニプニ、胸も腰も同じじゃん。
 って、ドラえもんかい?」

そう、心の中でですがね。

口に出して?
アワワ! とんでもねぇこってさ(汗)


アタシなんざぁ
子供に脛を削られ
会社に給料を削られ
嫁には命を削られ・・・

おっと、ここだけの話にしといて下さいましね。
アタシだってもう少し長生きをしたいんですから。


ともあれ
結婚したての頃のアタシは確かにプニプニで

「お前、幸せ太りってやつだべ?」

とか周りに冷やかされちゃって
いやぁ~本気で照れてましたが

あー、何だかとっても懐かしぃ ←遠い目


それが今じゃ見る影もありません。

戦後に強くなったモノはストッキングと女性
なんて言われてましたが。

結婚前はあんなに優しかった妻。
気が付けば豹変?
でもって、妻は子供達を味方に付けて
いつの間にか
多勢に無勢? 孤立無援? 四面楚歌?

わーい、三冠王だぁ~♪

って、喜んでどないすんねん!


家の中での勢力も立場もすっかり形勢逆転。

それに比べて
その間にアタシの味方(身方)に付いたのは
中性脂肪に悪玉コレステロール・・・

って、放っとけ!


でもなんですね。
立場が変わると体形も逆転するもんなんですね。

これを専門用語で
「年次における力学的反比例」と言うそうですが。

(USOですよ)


あの頃は君のエクボが大好きでした。

いや、エクボだけじゃなくって
君のどんなところも可愛く見えたもんです。


「ごめん、寝坊したから今日は弁当無しね」

そっかぁ~
今日はアタシの好きなモノを食べなさいってことね?
なんて優しいんだぁ~

「ごめん、Yシャツにアイロンをかけてないわ」

まぁ、着たら同じだし。

「えー?、あんたの晩御飯作ってないよ」

そっかぁ~
最近、メタボ気味だったから
痩せるように気を遣ってくれているんだね?
うー、その優しさに涙ちょちょぎれです。

「あんた、私がお風呂に先に入るから後にしてね」

だよねぇ~
一番風呂は肌を刺激するっていうもんな。
結婚をしてから一番には入ったことがないけど。
それか、あれだな。
最後にゆっくりと入って疲れを癒してってことだよね?

そうそう!
アタシの洗濯物も
君は棒っきれで洗濯機に入れてたよね?
あれは
それ以上汚しちゃいけないって配慮だったんだよね?


ふぅ・・・←溜め息ともとれる感慨に耽るの図


までも

どんな君の台詞も態度も
可愛かったから腹も立たなかったさね。

あの頃は・・・ね。


あれから三十年 ←またまた、きみまろ風に

今やエクボがホントのあばたになってしまいましたね。

何処に行っちゃったんでしょ?
あなたのエクボ。


・・・って

もしかして・・・最初から無かった?

そう見えていただけ?

アレか?

あばたもエクボってやつ?


・・・


マジか? ←やっと気が付いた人




<作者注>

本編はフィクションであり
実在する何処の地方の
如何なる家庭とも一切関係ありません。

世の多くの既婚男性のシアワセと
世界平和のためにココ強調でございます(笑)



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