Neko

夢の汽車に乗って 2015年03月

プロフィール

yumenokisya

Author:yumenokisya
現住所 北海道十勝国

 好きな言葉は
『なんとかなるべさ』

 そう、生きてさえいれば
何とかなるもんです。。。
   


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春の風  ~詩~

街を歩きながら
気がつけば口をついていたメロディ
「何の歌だっけかな?」なんて
独り迷い込む春の迷宮

風が気持ち良いから
何となく歌い続けていたメロディ
「まぁ、何でもいいか」なんて
それもこれもみんな春のせいにして

木立を抜ける風もいいけど
ビルの谷間を抜ける風も悪くはないね
少し埃っぽいけどそれも春の風




コンクリートの隙間
見つけた小さな黄色の花
「何の花だっけかな?」なんて
花の名前なんてそもそも知らないけど

水色の空を横切る
ひこうき雲が笑っているようで
「まぁ、なんでもいいか」なんて
柄にもないこと独り照れてみたりして

シャキッとするよな朝の風もいいけど
木漏れ日の中そよぐ風ならもっといいね
少しノンビリしたいそんな春の風




独りで感じる風もいいけど
君と一緒に感じる風ならもっといいだろな
少し遠回りしたくなるそんな春の風



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「いやぁー、まさか
 こんな所で君に逢えるとは思ってもいなかったよ。
 帰ってたんだ? さぁ、先ずは乾杯しよう」

男は笑顔で右手に持ったグラスを
カウンターに並んで座った女の前に差し出した。
女は黙ったままで男のグラスに自分のグラスを合わせた。

「それにしても何年になるかな?
 五年・・・いや、六年? いや、もっとかな?」

「五年十一か月よ」

女は自分のグラスを見ながら答えた。

「随分と詳しく覚えているんだな?
 もしかしてまだ俺のこと・・・」

男は女の方に身を乗り出して話しかけたが
男の言葉を遮るように女は話し始めた。

「父が亡くなったの。あなたと別れて十日後。
 来月が七回忌なの。だから・・・」

「お父さんが? そっか・・・」

男はバツが悪そうに座り直すと神妙な顔付で言った。

「あなたと別れた後・・・」

「うん」

「そりゃ泣いたわ。この人が世界で一番愛している人って。
 ・・・そう信じていた人に裏切られたんだもの」

「・・・」

「涙ってどうして枯れないんだろう?
 それくらい泣いたわ。
 そして何もかもがどうでも良くなって・・・」

「・・・」

男はただ黙って頷きながらグラスを両手で弄んでいた。

「故郷に帰ろうかって思ったの。
 ここにいても何処にも居場所は無くなったみたいな気がして
 ただ辛いだけだったし・・・
 でも、帰るキッカケが無かったし
 どんな顔をして帰ったら良いのかも解らなかったわ」

「どうして? 自分の家だろ?」

「私は父が大っ嫌いだった。
 いつも横暴で自分だけが正義みたいな顔をして
 私の言うことにはいつも『ダメだ、ダメだ!』ってそればっかり。
 随分と反発もしたわ。
 それで高校を卒業したらすぐに
 家出同然で家を飛び出して奨学金で大学に通いながら
 バイトを何個も掛け持ちをして生活していた。
 で、そのままこっちで就職したの。
 母は何かと気にかけてくれていて
 時々、援助もしてくれたわ。
 もちろん、父には内緒だったと思うけど」

「・・・」

「それっきり父とは話をしたことも無かったし
 家にも一度も帰らなかった。でも・・・」

「うん」

「あなたと別れて一週間くらい経った頃かな。
 母から突然電話が来たの。お父さんが倒れて危篤だって」

「・・・」

「私、どうしたと思う?」

「どうって?」

「おかしいわよね。
 父が危篤だって知らされて自分でも予想外に動揺したの。
 あんなに嫌いでずっと避けてさえいたのに。
 でも、あなたと別れて泣いていたことさえ忘れるくらい
 何もかもが真っ白になったの。
 私が病院に着いた時にはもう父の意識は無かったわ。
 もっとも、意識がちゃんとしていたら
 私の顔を見た瞬間に怒鳴り出していたかもね」

女は自嘲気味に笑った。
それを見た男は悲しいくらいにキレイな笑顔だと思った。

「そんなことはないさ。
 お父さんだってとっくに君のことを許していたと思うな」

そんな言葉が女の慰めにはならないことくらい解ってはいたけど
男は何か言わずにはいられなかった。

しかし、それには答えずに女は続けた。

「それから二晩ずっと病院で付きっきりだった。
 色々と話をしたわ。一方的にだけどね。
 恨み言もたくさん言ったし、それから・・・」

女はちょっと考えてから続けた。

「いや、文句や愚痴ばっかりだったかな。
 アハッ、おかしいけど・・・
 悪口たくさん言ってたら怒って目を覚ますかな? なんてね。
 でも、何も答えてくれなかった・・・」

悲しげにそう言うと女はグラスに残っていたカクテルを一気に飲み干した。

「マスター、お代わりください」

「はいよ」

聴いていたのか聴いていなかったのか?
マスターはわざとのようにおどけて答えた。

新しいカクテルが置かれるのを待って女は話を続けた。

「それから三日目の朝に亡くなったの。
 お医者さんもそんなに持つとは思わなかったみたい。
 二晩続けて『今夜が山です』って言ってたのに
 お医者さんも立場を無くすわよね。
 本当に頑固なんだから・・・」

そう言いながら思い出していたのか
女の目には涙が潤んでいた。

「少しでも君といたかったんじゃないかな?」

胸を詰まらせながらやっとの思いで男は呟いた。
それは本心からだった。

「それは解らないけど・・・
 でも、結果的に私に帰るキッカケを作ってくれたのは確かね。
 バカみたい・・・他にも方法はあったはずなのに・・・
 命を賭けて私に帰るキッカケを作ってくれなくたってさ。
 そんなの・・・喜べるはずないよ」

女は必死で涙を堪えていた。
だが、その端から流れ落ちる滴を止める術も持ち合わせてはいなかった。

「だよな・・・」

男はポツリと呟いた。
女は出来る限りの笑顔で男を見ると言った。

「でも、その後の葬儀だなんかでバタバタしているうちに
 気がついたらあなたのこともすっかり忘れてた」
 
「そっか・・・何か複雑だな」

男は相変わらずグラスを両手で弄ばせたまま
女の方は見ずに前を向いて言った。
女は男を見ると訊き返した。

「どうして?」

「んー、上手くは言えないけど。
 それで俺のことを忘れられたのなら良かった気もするし
 何て言うか・・・残念って訳じゃないけどさ。
 やっぱ、お父さんには敵わなかったんだ・・・みたいなね」

「うふ。比べられることじゃないけどね」

「まぁね。そうなんだけどさ。
 で? それからどうしたんだ?」

「どうって? そのままよ。
 二週間ほど実家にいて、後はこっちに戻って
 又、同じ暮らしをしていたわ。
 毎日仕事に行って、帰ってきて又、仕事に行ってみたいな」

「そうなんだ? てっきり実家に帰ったものだと思ってた。
 あの後、一週間くらいしてからだっけな。
 君の部屋に行ったんだ。
 ずっと待ってたけど夜中になっても君は帰って来なかった。
 そしたら隣の部屋の人が帰ってきて
 『どうしたんですか?』って言うから
 実はこうでって話をしてさ。
 そしたら、その人は『実家に帰ったみたいですよ』って。
 そっか・・・<帰る>の意味が違ってたんだね。
 そっか・・・」

女は何も答えなかった。

「まぁ、自業自得って奴だよな」

「・・・」

「うん・・・」

「でも、どうして私の部屋に?」

「うん、何かさ・・・後味が悪かったって言うか・・・
 まぁ、自分勝手な話なんだけどね。
 ちゃんと君と話がしたかったんだ」

「それでどうするつもりだったの?」

「許してもらえるとは思わなかったけど・・・
 いや、心のどこかで<もしかしたら>みたいな
 そんな都合の良い想いはあったかもな」

「すれ違うってさ」

「ん?」

「すれ違うって、結局は縁が無かったってことなんだよね」

「そうかな? もしかしたらさ。
 ただ時期が違ってたってだけかもしれないんじゃない?
 出会った時期が早過ぎたとか遅過ぎただけってこともあるだろ?」

「・・・」

「仮に、縁が無くて別れたとしてもさ。
 今夜、こうして又、逢えたってことは縁があったってことに・・・」

「無理よ」

男の言葉を遮るように女は言った。

「無理・・・」

男は意を強くして女に言った。

「同じ暮らしをしてたってことはさ。
 つまり未だ結婚はしていないってことだよね?
 それじゃさ。あの・・・考えてくれないかな?」

「・・・」

「ううん。やり直しが出来ないなら・・・
 そう! ここで出会った今の俺と付き合ってくれないか?」

「無理よ・・・もう、遅いの」

「遅い?」

「えぇ。私、今付き合っている人がいるの。
 多分、来年には結婚をするわ。だから・・・」

「本当に?」

女は黙って頷いた。
だが、女は男に嘘を言ったのだ。
本当は付き合っている人なんていなかった。
そして何よりも女は未だ男のことを愛していた。
それでも女は嘘をついた。

「そっか・・・」

男は少し項垂れたままで続けた。

「ごめんな。俺はやっぱり身勝手なままだね。
 何も進歩はしていないな」

男はサバサバした表情を浮かべると女に笑いかけた。

「進歩していないどころか、単なる自己中バカだ。
 俺・・・又、同じ失敗をするところだったかもな。
 本当、ダメだな・・・」

「ごめんね」

「いや、謝るのは俺の方だよ。
 でも、最後の言葉は『ごめん』じゃなくってさ。
 『ありがとう』って言わせてもらっても良いかな?」

女は涙を浮かべながら頷いた。

「ありがとう。幸せにな」

男は女に握手を求めた。
女は差し出された男の手をそっと握り返した。
その温もりはあの頃と何も違ってはいなかった。
あの頃、大好きだったあの温もりと。


女は男の後について無言で店の外に出た。
何かを口に出せば自分の感情の全てが崩れてしまいそうな気がしていた。

店の外に出ると男は振り返ると努めて笑顔で言った。

「さて、それじゃ駅まで送って行くよ。
 それくらい良いだろ?」

女は黙って首を振った。

「そうだな」

「*****」

「えっ?」

女が小声で発した言葉に男は訊き返した。
女は言葉を飲み込むように笑顔を作ると言った。

「ううん。じゃ」

「あ、あぁ、じゃあ・・ここで」

そう言うと男は何かを断ち切るかのように
一度天を仰ぐと、そのまま女に背を向けて歩き出した。


女が最後に発した言葉は『ありがとう』だったのか?
それとも『さようなら』だったのか?
或いは、もしかしたら『あいしてる』だったのか?


雑踏の中に消えて行く男の背中を目で追いかけながら
女はずっとその場所を動かなかった。
いや、動けなかったのだ。

女はただ声を殺して呻くように嗚咽を漏らしていた。

もうとっくに失くしていたと思っていた涙が
身体中から溢れ出てくるのを必死に押し留めようとしてはいたが
それでも涙は後から後から溢れて来た。



常識

1+1=?

小学校1年生レベルの算数知識が有れば
間違いなく100人中100人が「2」と答えるでしょう。

もっと数学的知識の有る人なら
「但し、<1=1>という条件の下において」
と、注釈を付け加えてくれるかもしれません。

或いは、私みたいなヒネくれ者なら
「それが単なる数字ならそうかもしれないが
 世の中には<1+1=2>以外の結果になることなんて
 たくさん溢れているさ。
 二人で一人分も働かない奴もいれば
 一人で二人分以上働く奴だっているしさ。
 或る意味、<1+1=2>なんて奇跡みたいなもんさ」
なんて、的外れな回答を
さもこれ見よがしに言うことでしょう。


確かに、算数であれ数学であれ
1+1=2
これは正解なのです。
逆に言えば、これ以外に正解はありません。

一部のヒネくれ者を除いてはですけどね(笑)





とある小学校の1年生の算数の時間。

先生が

 1+1= 

と、黒板に書いて

「解る人?」

と、子供達に問いかけました。

子供達はみんな元気良く手を上げます。

「はーい!」
「はい!」
「はいっ!」
「はい、はい、はい!」

先生は一人の男の子に当てました。
男の子は得意満面に元気良く答えました。

「はい、田んぼの<田>です!」

すると、みんなは大ブーイングです。

口々に

「違うよ~」
「バカじゃない?」
「なんで~?」
「2だよ!」
「なぞなぞじゃないんだぞ~!」
「先生~ ○○君、ふざけてる~」

でも、男の子はふざけている訳ではありませんでした。
むしろ大真面目だったのです。

先生は男の子を叱りませんでした。

男の子がふざけて言っているんじゃないことを分っていたからです。
そして、ニコッと微笑むと先生はこう言いました。

「○○君、君はユニークで面白いね。
 先生はそんな答えは初めて聞きました。
 でも、先生は君がふざけているとは思っていません。
 逆に、なるほどなぁ~って感心しているんですよ。
 確かに先生は1+1=と書いて
 解る人?って訊いたものね」

それから、先生はみんなに向かって言いました。

「君達ももう少し大きくなると分かると思いますが
 モノには色々な見方があるんです。
 正解が必ずしも一つだけとは限らない場合もあるのです。
 みんなが違う答えでも全然構わないのです。
 感性・・・と言っても、まだ解らないかもしれませんが
 これだけは覚えていて下さい。
 一人一人の顔が違うように性格や個性は違って良いんです。
 考え方が違っても良いんです。
 他の人と違うことは決して悪いことでは有りません。
 もちろん、それがただのワガママなら問題ですが
 そうでないなら全然構わないのです。
 ただ、それをみんなが分かり合うことが一番大切なんですよ」

それから、もう一度先生は
例の男の子に向かって

「でも、○○君。今は算数の時間ですからね」

ニコニコしながらそう言いました。





大人になるにつれて
人は常識を身に付けていきます。

それはもちろん
大人のして在るべき姿だと思います。

でも、どうでしょう?

いつの間にか
逆にその常識に捉われて過ぎてはいないでしょうか?


時々
子供の言葉にハッとさせられたり
真っ直ぐな質問に
ドキッとさせられたりすることがありませんか?

自分がいかに
<常識>という枠に捉われてしまっているのか
と、いうことに気付かされます。


確かに
常識の枠の中にいると安心できます。
バッシングをされることもなく
みんなと同じでいられるのですから。

無用な波風を立てないのが大人。

でも、それってやっぱり言い訳です。
本当は他人と違う自分でいるのが怖いんです。


誰もやっていないこと
人が思いも付かないことを成した人。
そんな人たちが歴史を作ってきました。

変人扱いをされようがバカにされようが
揺るぎない信念を持って行動をした人達です。

そんな人にはなれないかもしれないけど
そんな強い信念なんて持てないかもしれないけど
せめて心は出来るだけ自由で在りたいものです。

想像力が豊かで自由な発想の出来る大人。
自分の考えとは違っても
「違う」という前にちゃんと考えられる大人。

どうせならそれを自分の常識にしたいね。




人生って

人生って

夢の欠片を拾い集める旅


形になるものならないもの

大きくなるものならないもの


それは確かにあるけど


拾うも捨てるも

それもまた人生なんだ



生き方

泥だらけになって

時には這いつくばって

それでも

ひたすら前に向かって進もうともがいている



その姿は無様で格好悪いけど



でも

格好悪いくらいの一生懸命さって

本当はすごく格好良いことなんだよね



見た目を気にして

汚れる事を恐れている奴らと比べたら

断然、格好良いよ



本当にそう思うな

なかなか出来ることじゃないよね



地獄の沙汰も金次第なんて申します

政治家さんやお役人さんがお金好きなのは
現世も地獄も変わりは無いってことでしょうか?

まぁ、そういう私も嫌いじゃありませんがね


でも

お金は寂しがりだから
たくさん仲間がいる処にしか集まらないのだとか

解るわぁ~

道理でね
我が家には集まらない訳です


ところで
お金って言うのは女性と同じなんて言う人がいます

追えば逃げる

こっちが逃げれば・・・そのまま追っても来ない?

でも、札束をチラつかせたら戻って来たりして?

確かに
金の切れ目が縁の切れ目なんて言いますがね




落語でお馴染みの
熊さんと八っつぁんが
縁結びの神社にお参りに来ています


熊「なぁ、そろそろ嫁さんでももらいてぇもんだね」

八「そうよなぁ~ 俺らももう三十路だからな」

熊「でもよ、男二人で縁結びの神社なんてよ。
  何だか侘びしかないか?」

八「でも、そんなことも言ってられねぇやね。
  ほら、熊公。
  ここは一発、バシッとお参りしようじゃないかい」

熊「そうだな。良し!」


熊さんと八っつぁんは神社の社殿の階段を上り
賽銭箱の前まで来るとお互いの顔を見合わせた


熊「なぁ、ところでよ。
  おめぇ、お参りの仕方って知ってるのかい?」

八「お参りの仕方? そんなもんあるのかい?」

熊「そりゃ、あるだろうよ。なんせ神社だぜ」

八「じゃ、どうするんでぃ?」

熊「どうって・・・どうする?」

八「なんだい、頼りねぇ奴だな」

熊「じゃ、ちょっと御隠居さんにでも訊いてみるかい?」

八「長屋に戻るのかい?
  やだよ、面倒くさい。チャチャってやっちまおうぜ」

熊「チャチャったってよ。そりゃマズくないかい?
  相手は神さんだぜ」

八「なぁに。神さんだって商売だ。
  金になるんなら文句は言わないさ」


八っつぁんはそう言うとニヤリと笑むと
巾着から百円玉を取り出して熊さんに見せた


熊「おー、豪気だね~ 百円も賽銭にするのかい?」

八「チッチッ。違うよ。百円玉は見せ金さ。
  本当に投げるのはこっち」


こう言うと
八っつぁんは自慢げに一円玉をかざして見せた


熊「おいおい、いくらなんでも一円はないだろ?」

八「なぁに、お参りをしている隙にパッと投げたら
  いくら神さんだって分りっこないさ。
  同じ色だろ?」

熊「そりゃそうだけどよ・・・」

八「ほらっ、つべこべ言ってないで投げるぞ」

御「これこれ。
  神様の前で何をごちゃごちゃしてるんだい?」


二人のやり取りを傍で見ていた御隠居さんが
苦笑いをしながら二人の元にやってきた


熊「あっ、御隠居さん!
  何ね、八の野郎とちょっとお参りに。
  そろそろおいら達も・・・その
  ほら、お嫁さんが欲しいなぁ~なんてね」


そう言いながら熊さんは頭をかいて照れた


御「そういうことかい?
  ここは縁結びの神様だ。
  真剣にお参りをしたら叶えてくれるじゃろ」

八「えへへ。ですよね~?
  ほらっ、熊公いくぜ!」


そう言うと八っつぁんは
一瞬、百円玉を賽銭箱に投げるふりをして


八「あっ、神様! あっちにアレ!」


そう言ったかと思うとすぐさま
もう片方の手に持っていた一円玉を賽銭箱に投げた


御「これこれ。全くお前らときたら」


御隠居さんは呆れた顔で二人を見た


熊「いえいえ、あっしじゃありませんぜ。
  八の野郎が・・・」

八「だって、お前。百円なんて大金を出して
  それで嫁が来なかったらどうするんでい?
  あれは言ってみれば手付金みたいなものさね」

御「呆れたね~
  そんなんで神様は騙されやしないよ」

八「じゃ、本当に百円を投げれと?
  御隠居さん、責任取ってくれるんですかい?」

御「あたしゃ嫌だよ。
  大体だね、縁結びのお賽銭ってな。
  昔から五円玉って相場が決まってるんだよ。
  ほら、よく言うだろ?
  『ご縁がありますように』ってな」

八「へっ? そうなんですかい?
  おい、熊公、聞いたかい? 五円だとよ。
  しかも、五円とご縁をかけてやがる。
  こりゃ、面白いね~」

熊「そんなんで良いんですかい?」

御「まぁ、気は心ってな。
  もっとも、八みたいな小賢しい奴は
  神様もちゃんとお見透しだろうけどな」

八「そ、そんなぁ~ いや、決してそんなんじゃ」

熊「おい、どうするんでい?
  もし、これで嫁が来なかったらお前のせいだぞ」

御「まぁまぁ。およしなさいよ、みっともない」

熊「だって、こいつが・・・」

八「なんでい、お前だって・・・」

御「分った、分った。もうおよしなさい。
  改めて二人して五円玉を投げたらどうだい?
  ちゃんと心を込めて
  『ご縁がありますように』って願うんだよ」


そう言われて二人は神妙な顔つきで
何度も何度も頭を下げながらお参りをして
五円玉をセイので賽銭箱に投げた

賽銭を投げ終わった後で八っつぁんが真顔で訊いた


八「そういや、御隠居さん。
  あっしはさっきのと合わせて六円投げちまったんですが
  ちゃんと御利益はありますかね?」

御「ふむ・・・それはちとマズいな」

八「と、言いますと?」

御「一円と五円で六円だ。
  六円、つまり無縁・・・縁が無いってことだな」

八「そ、そんな殺生な!」

御「身から出た錆じゃな。
  神様相手にあこぎなことをしようとするから
  罰が当たったんだろうよ」

八「そんなぁ~
  こら、神さん! 一円返せ! 俺の一円だぞ!
  返せ、こら神さんよ!
  頼む! いや、頼みますよ~ 返してくださいませ」

御「やれやれ」

熊「えへへ。おいらはちゃんと五円ですから
  御利益はあるってことですよね?」

御「どうだかね~
  お前らは共犯だからね。
  まぁ、せいぜい神様にお詫びをするんだね」

熊・八「そ、そんなぁ~(泣)」




ご縁(五円)も過ぎれば
無縁(六円)になると言うお笑いの一席でした

皆様も
くれぐれも神様を騙そうなんて思っちゃいけませんぜ

それにしても
あの熊さんと八っつぁんがお嫁さんを欲しいなんて
やっぱり、これも春の陽気にせいなんでしょうかね

皆さんも、ちゃんと恋をしてますか?

春ですよぉ~~~♪


あっ、そうそう!

熊さんと八っつぁんには内緒ですがね

こんな時はね
もう三十九円を足して賽銭にすれば良いんですよ

六円に三十九円で〆て四十五円

始終ご縁がある・・・なんてね



あたりまえ

良く、誰かが何かをしたことについて

「そんなことはあたりまえだろう」

とか

「それはやってあたりまえだ」

なんて言う人がいます



本当にそう思ってるのでしょうか?

「あたりまえ」なことが存在すると
本気で信じているんでしょうか?


今更ですが辞書を引くとこうあります

【あたりまえ】
①当然。そうあるべきこと。そうすべきこと。
②普通。ありふれていること。また、その様。


どれだけ偉い人だったなら
相手に対して
「そうあるべきこと」と傲慢に言えるんでしょう?


独裁者ならともかく
普通は誰に対しても
そんなことを言える人なんていないはずです


「給料を払っているのだから
 仕事をするのはあたりまえだ」

そんなレベルの話ではありません、念の為


ともあれ

そもそも
誰かが何かをすることに対して
「あたりまえ」のことなんか何ひとつありません


その人が何かをするのは
相手への気遣いや思いやりからだったり
相手への優しさからだったり
後は、そう
相手への期待ということもあるでしょうか

そうで無ければ
相手に対しての我慢からに他なりません


それを解らずして
「あたりまえ」とひと言で片づける人がいたとしたら
それは余程無神経な人か
或いは
人に対する愛情の欠如をしている人

そう言って過言ではないでしょう


人に対してのみならず

自分が今、生きていることも
明日、自分が生きているであろうことも
来年も自分が生きているはずだっていうことも
そこには
「あたりまえ」は存在していません

ただ
自分がそう根拠の無い盲信をしているだけのことです


それはともかく

もし
誰かが自分の為に何かをしてくれた時
その時に言うべき言葉は
「あたりまえ」ではなく「ありがとう」です


同じ五文字

どっちの言葉を言ってもカロリー消費は同じです
言うのにかかる時間も同じです

でも
相手が受ける”想い”は真逆です


どうせそうなら、ねぇ?
お互いに気持ちが良い言葉を遣った方が良いに決まっています

そう、むしろそんな時こそこの言葉ですね

「あたりまえ」



仰げば尊し

三月と言えば・・・雛祭り、入試

それから
浮世の義理を返さなきゃならないホワイトデー?

そりゃ確かに
例え義理でもお情けでも
バレンタインデーにチョコを貰うのは嬉しいんですが
お返しをするのだって大変なんですから

いったい誰だ?

ホワイトデーは
二倍返しだとか三倍返しなんて言い始めたのは?

まして

半沢某氏のドラマが流行ってからは
女性陣が勢いづいて

「百倍返しだぁ~~~!」

だってか?

何さ、言ってるだべぇ~
調子こくでねぇ!

ぶつぶつ・・・

おっと、これは個人的な感想でした(笑)


そして、そう

卒業式のシーズンです



卒業式の定番ソングはというと
すぐに思い浮かぶのは

 『翼をください』(赤い鳥)

 『おもいでのアルバム』

 『贈る言葉』(海援隊)

 『大地讃頌』(カンタータ「土の歌」第7楽章)

 『想い出がいっぱい』(H2O)

 『旅立ちの日に』(秩父市影森中学校長:小嶋登)

などでしょうか?


 『手紙 ~拝啓十五の君へ~』(アンジェラ・アキ)

 『YELL』(いきものがかり)

とか流行ったのは何年前でしたっけね?

すでに何年前の曲だったのか
記憶が定かではなくなっていますが(笑)


後は

 『ビリーブ(合唱曲)』(作詞・作曲 杉本竜一)

なんかも最近では根強いみたいですね


今年の流行りは何でしょうね?

色々な卒業ソングのランキングを見ると
必ずといって良いくらい入っているのは

 『道』(EXILE)

 『3月9日』(レミオロメン)

 『旅立ちの日に・・・』(川嶋あい)

と、いったところ
及び、前述の歌になりますが
アンケートに答えた年代によっても
きっと思い出す歌は違うんでしょうね



幼稚園、小学校、中学校、高校でも
それぞれ歌われる歌は違うでしょうし
その時代、世代でも歌われる歌は違います


「卒業式に何を歌った?」

そんな質問の答えによって
年代、年齢がバレてしまったりしますね


私の世代は?

と、言うと
やはりこれでしょうね

 『仰げば尊し』

今の若い人はおそらく知らないかも知れませんが


<仰げば尊し わが師の恩・・・>


娘達に言うと

「<和菓子の恩>って何?」


って、おいおい

時代は変わったものです・・・(苦笑)



ともあれ

小学校、中学校、高校
そして、大学と
その中で色々な先生に出会います

『仰げば尊し』を
今の子供達に押し付ける気はさらさらありませんが
<わが師の恩>
一人でもそう思える先生に出会えたら幸せだと思います


ややもすれば
今の先生は頼りないだとか
今の先生はみんなサラリーマンだとか揶揄されますが
そんな先生ばかりじゃないですよね


我が家の次女も今日が中学校の卒業式です

これで長女から数えて
十五年間の義務教育課程がやっと終わります

思えば
長かったような短かったような
嬉しいような寂しいような

そして
四月からは高校生

(合格発表はまだなので
 一応、<予定>と言っておきましょうか)

新しい学舎での生活が始まります

(学舎・・・この言い方は既に死語?(笑))


次女よ

卒業おめでとう!

君は
これからどんな先生に巡り会っていくのかな


もうすぐ出会いの春です



この広い大空の下
君へと続く道
今でも僕はここにいる


生きるのが下手な僕を見て
君は悲しんでいるだろうか?

ポケットに入れた一枚の写真
折りたたまれたその皺が
微笑みを悲しげに見せてる



ずっと側にいつも傍に
君がいると思ってた
僕は何処へも行かないのに


忘れること出来ないままで
僕はそれで良いんだと思ってた

それが僕の生きる理由
君を忘れないこと
だけど君は喜んではくれない



追憶の彼方にある
君へと続く道
何処まで行っても追いつけない


薄水の空には白い真昼の月
何も照らしてはくれないけど

僕が悲しい夜になったら
きっと照らしてくれるのか?
君へと続くこの道を



追い駆ける想いを時に迎える想いが拒む



愛よりも深い想いがあること
教えてくれた君だったから

僕が悲しい夜になったら
きっと照らしてくれるだろう
君へと続くこの道を




阿部真央 『側にいて』



  ”もうすぐ春ですね~
   恋をしてみませんか♪”
    *Song by キャンディーズ

と、いうことで?
今日は恋にまつわる話を・・・私流に?



<まな板の上の恋>

告白をした後の返事をもらうまでの空白の時間

それが例え、一分でも
いや、例え・・・十秒だったとしても
その間というのは
心臓はバクバク
心はここに居場所を置けず
目線も安定すらせずに宙を泳ぎまくり

まな板の上のお魚ちゃんじゃないけど

「もうどうにでもして!」

って、心境になりますね

長く感じる時間に耐え切れず
心と裏腹に告白したことを後悔したり

あー、でもそれが青春ってやつさね

ここで短歌もどきの句をひとひねり

「鯉こくは 食べたことなど ないけれど
 又、してみたい 君へ恋告」

なんちゃって



<恋のぼり>

恋をすると
どうしてテンションが上がるんでしょ?

何を見ても何をしてもウキウキウォッチング?

(タモさぁ~~~ん!)

あれっ?
もう古いですか?

ともあれです

ましてや恋が叶ったりしたもんなら
そりゃもう
滝なんぞ飛び越えて天にも上る気持ちですよね

解るわぁ~♪

そんなにモテた経験ないけど(ほっとけ!)



<未必の恋>

刑法的に書くなら

恋愛事件の場合
明確な恋心がなくても
相手がその気になる可能性を認識していたら
恋としての恋愛教唆罪が適用される・・・?

この犯罪を犯すのは女性が圧倒的です

と、いうか
単に
男が単純&バカと言えるのかもしれませんが

女性のちょっとした行為に
それが好意だと
勘違いをする男ってどうしてこうも多いんでしょ?

火の無い所に煙は立たないと言いますが
恋の無い所にも恋心を炎上させてしまうのが男

ホント、バカだけど・・・可愛いでしょ、私?

そうかと思えば

叶わない恋に身をやつしたり

(切ないですよね)

そんな時

独り、部屋に籠もって
悶々としている様子は<密室の恋>とも言いますね



<かかって恋やー!>

不器用な男の子は告白も下手

時には空気を読めなかったり
上手く気持ちを伝えられなかったりします

でも、真剣な気持ちに嘘はありません

男なら直球勝負
好きな女子には当たって砕けろ!

「かかって恋やー!」



<恋と過失>

若い頃は言葉足らずだったり
逆に言わなくても良い余計なひと言を言ってしまったり
でも、故意じゃないんです

思い起こせばたくさん失敗もしたなぁ~

今なら若気の至りって笑って言えるけど
(苦笑いではあるけどね)
あの頃はずいぶん落ち込んだものです

でも

それも年を経ると甘酸っぱい良い想い出になりますね



<恋期高齢者>

最近は
施設にいる後期高齢者同士の恋なんて話を良く聞きますね

良いと思います

愛方さんが亡くなったからって
自分の残りの人生まで一緒に葬ることはありません

大事なのは生きている人が
どれだけ幸せな人生(余生)を過ごせるかということです

いくつになっても恋する心は持っていたいよね

叶っても叶わなくても冥土の土産に邪魔にはなりません



そんなこんなと色々な<恋>を書いてみましたが
私の今の気持ちを率直に書くなら



<春よ恋>

雪ちゃん、バイバーイ!

シバレ君もさよーならーーー!(キッパリ)

でもって

愛しの春ちゃん、早く恋ーーーーー!



本能

良くも悪くもですが

人間には
忘れるという能力と
慣れるという能力が備わっています


例え、無意識だとしても
忘れるという作業をすることで
人間は心のバランスを保とうとし
慣れるという作業をすることで
人間は環境に適応しようとします


それは
生きる為の本能と言っても良いのでしょう


ただ

どちらも
人間に備えられた大切な能力なのですが

現実には

忘れて良いことと
忘れてはいけないことがあります

慣れても良いものと
慣れてはいけないものがあります


そのボーダーラインは何処にあって
そしてそれは誰が決めるのでしょう?


人間の心は
普遍的な物差しだけでは測れません

なので判断基準も
人によってまちまちです

いったい
何処に判断基準を持っていれば
正しい判断が出来るのでしょう?

そもそも
正しい判断って何でしょう?

仮にそれは
心の中の理性が決めるとして
その理性はいつも正しいのでしょうか?

決して間違わないのでしょうか?


なら、いっそ

本能の赴くままに?

本能の指し示すままに?


案外そうなのかも知れません

防御本能に優れた人というのは
「良いこと」と「いけないこと」を
自然に仕分けする能力を備えているのでしょう


逆に
どうしようもない人というのは
間違った「本能」を言い訳にして
楽なこと、楽しいことしかしようとしない人です

「本能の命ずるままに楽しく生きる!」

でも
それが通用するのは
一生の内でもホンの僅かな時間だけです

心の中で悪魔が囁く”本能”は
それは本能ではなくて
ただの怠惰なのですから


幸か不幸か
人間社会というのは
本能を理性で抑え込むことで成り立っています

その中にあって

本当の意味での本能が試されるのは
決断を迫られた時です


「行くか? 行かないか?」

「右か? 左か?」

「取るか? 取らないか?」


自分を信じるのか?
他人に委ねるのか?


思うに
本能というのは

自分を信じる力なのかも知れません

だから
自分を磨くということは
すなわち
本能を研ぎ澄ませるということに違いありません



似てる

もしかして
寂しさと片想いって似てるのかもね


「どう言うことだい?」


だってさ
切ない想いをするのはいつも自分だけだし
そして
いつかは誰かに自分を解って欲しいって願ってる


「なるほど。
 その意味では確かに似ているかも知れないね。
 そして、どっちも自分の側の問題だしね」


そうなんだ
そこから一歩を踏み出さないと
どちらも解決しない

自分独りで悶々としているだけじゃね


「そうだね。
 その理屈だと
 優しさとワガママも似ているのかもよ。
 だって
 それって自分じゃ案外気がついていないものだよ。
 相手がそう感じているだけで
 自分がそう思っている訳じゃないもの」


うん、そうかも知れない

優しさにしろ、ワガママにしろ
知らないうちに相手に自分を押し付けている・・・

そんなこともあるだろうな


「難しいところだけどね。
 でも、相手があることだけに
 その判断は相手に委ねなきゃならない」


そうすると
もしかしてだけどね

正直者と嘘つきも似ているってことになるよね


「正直者と嘘つき?」


うん、相手に正直に言った言葉が
望まないにしろ
相手を傷つけてしまうことってあるよね

そして
相手のことを思ってつく嘘もあるし

ほら、嘘も方便ってね

つまり
正直者がいつも正しいとは限らないし
嘘つきがいつも悪者だとは限らないってことでしょ?


「なるほどね。
 一見、対極にいる人が
 実は同じだったりする訳だ」


そう
対人関係ってさ
相手によって変わるものだからね

自分の態度とか行動って
相手によって変わるでしょ?

最初は皆に同じように接しようと思っていても
相手のリアクションや
自分に対する態度でだんだん自分も変わるよね


「そうだね。
 そうしなきゃやってられないからなぁ~
 誰もが聖人君子って訳じゃないしね」


うん、相手によって関わり方も違ってくる

それは仕方のないことだよ


「かもね。
 で、どうした?
 急にそんなことを言い出して。
 何かあったのかい?」


そう言う訳じゃないけどね

ただ、似てるなぁ~って思ってさ
君と僕がね


「お前と?」


うん、過去の君と未来の僕

過去はもう変えられないでしょ?

未来はもしかしたら変えられるかも知れないけど
どのみち、選ぶ道はひとつだとしたら
それは変えられないのと同じだよ


「いや、それは違うな」


違うって?

どうしてだい?


「お前は過去は変えられないと言った。
 うん、確かにそれはそうだ。
 だけど、未来はお前が選ぶことが出来るだろ?
 選べる道はたったひとつかも知れないけど
 その選び方で未来は変わるはずさ。
 違うかい?」


それはそうだけど・・・

でも、どんな選択をしたって
それがどんな結果になっても
やり直すことは出来ないよね?

それは過去が変えられないというのと
同じ意味なんじゃないかな


「いいや、全く違うよ」


違う?


「あぁ、違う。
 過去の俺がいるから今のお前がいて
 そして、未来のお前がいる。
 つまり、それだけ経験をしているってことさ。
 何もいきなり
 生まれたてのお前が選択をする訳じゃない。
 過去の俺を信じろよ。
 そしたら、ちゃんとした選択が出来るはずさ」


そっか・・・そうだね

僕と君は似ていて当たり前だけど
だからって
同じでいる必要はないんだものね

君がした後悔を僕は知っている
だから
後悔しない方法も分かっている

それだけでも随分違うよね


「あぁ、そうさ。
 俺はお前を
 後ろからただ見ているしか出来ないけど
 お前はもっと前を向いて行動が出来る。
 それが俺とお前の違いだよ。
 俺からしたら羨ましいよ。
 だから俺も分も頑張ってくれよな。
 頼むぜ、相棒!」


あぁ、解った
頑張るよ

君と一緒にね



今年の三月三日

三月三日と言えば?


ピンポーン♪


そうですね

全国的に『耳の日』ですね

えっ?

間違ってはいないでしょ?

人間にとって耳は大事ですからね

大切にしましょ!


えっ?

普通は? 別だろ? ・・・ですか?


はいはい、解ってまんがな

女の子のね?


なら、こう言えばみなさん納得できますかね?

はい、三月三日はレディーの為の

『王妃な祭り』

ちゃんと声を出して読んでくださいね
納得できるはずです


皿に 『桃乗せ喰う』

はい、<皿に>から続けて大きな声で!

ねっ?

何となくそう聴こえてきたでしょ?

ホントは<更に>って書くんですが
まぁ、こじ付けはこのくらい強引な方が

ねぇ?


はい、ここまでは<掴み>ということでOK?

ちゃんと話に付いて来てます?


三月三日は全国的にお雛祭りです

(これなら文句はないですね?)

いわゆる『桃の節句』
女の子のお祭りですね

誰ですか?

『桃乗せ喰う』

なんて言ってるのは?

そんな言い方はしませんからね
気をつけてくださいよ




一応、我が家にも
女の子が約二名しますし
長女が産まれた時に義父母が買ってくれた
三段飾りの雛人形があるのですが
ここ何年も飾っていません

もちろん、今年も押し入れの中です


理由はこいつら→ フフフ( =①ω①=) (=^o^=)ナニカイッタ?


ダヤン一匹の時でさえ
危なくって仕方なかったのに
これにラックが加わると
雛人形達の命も最早風前の灯!?

猫達、雛壇に乗り放題、人形を蹴散らし放題?

とても危なくて
雛人形なんか飾れません


良く

雛祭りが終わってからも
いつまでも雛人形を仕舞わないと
女の子は嫁に行き遅れるとか言いますが
雛人形を飾らないとなると
我が家の娘らはどうなるんでしょ?


ちなみに

この日は「上巳の節句」と言って
三月初めの巳の日に
(田植えの始まりにあたるこの時期に)
田の神を迎える為に
紙で作った人形で体を撫でて穢れを落として
健康を願い、そして厄災いを払ったとされていて
古くは平安時代にそのルーツは遡るそうです

と、言うことは???


雛人形を出さない = 神を迎えられない

神を迎えられない + まして穢れが落ちていない

= 神様に縁も貰えなければ嫁の貰い手もいない


つまり・・・?

仕舞い忘れたくらいで嫁に行くのが遅れるなら
出さないと、そもそも嫁に行けないのでしょうか?


まぁ、別に

娘らが
嫁になんか行かなくても良いけどね


(=^・^=)(=´∇`=) ソウダニャー、ベツニネ~


おいおい、お前らが言うなよ!


まぁ、どっちにしても
明日は次女の高校受験日(本命)なので
お祭り騒ぎをしている場合じゃないんですけどね

あれっ?

お雛祭りって騒ぐ日だっけか?

ま、まぁ~ともあれです

なので今年の三月三日は
我が家ではあくまで
『耳の日』で通すことにしましょうかね





2008年から
毎年、三月一日のこの日
同じタイトルでエッセイを書き続けて来ました

それがこの

『桃の花をひと枝、飾る』です


(バックナンバーは私のホームページ
 『夢の樹舎』の中の<エッセイ>のコーナーに
 掲載してあります)

 http://yumenokisya.web.fc2.com/essays.htm


これらは私の文章の中でも
特に超個人的な文章で
亡き母への想いをずっと綴ってきました


母の命日は八月二十五日なのですが
何故
この日に亡母への想いを綴るようになったかというのは
過去の文章の中に記してありますので
ここでは割愛をさせていただきます




子供にとって母親というのは
父親以上に特別な存在なのかもしれません

それは私自身が父親になって尚
そう実感せざるを得ません

もちろん
父親を軽んじているとか
そういう意味ではありません

子供にとっては
父親も母親もどちらも変わらない
必要不可欠・・・
いや、そんな言葉では語れない存在なのですから


にも関わらず
<特別な>というのも一方では判然たる事実です

それはやはり
十月十日の絆ということもあるのでしょう

そこは父親がどんなに頑張っても
母親に勝てない唯一の
しかし、あまりにも大きな部分ではあります


男の子は女の子と違って
(今はどうか解りませんが)
ある時期
多分、思春期の頃から親とはあまり話をしなくなります

テレももちろんあるのでしょう

親と一緒にいるところを
友達に見られたら格好悪いなんて思ったりもしました

特に私は中学を卒業してから
親と一緒に暮らしていなかったので
親との付き合い方が解らなくなっていました

たまの帰省の時に
母親があれこれ世話を焼いてくれることさえ
<うざったい>とか
<恥ずかしい>なんて思ったものです

本当は嬉しくたって
素直にそう表現できませんでした


そんな状況が社会人になっても続き
やがて母は大病を患いました

そして数年の闘病生活の末に
母は亡くなりました

享年、数えでまだ五十九歳でした


結局、私は

親孝行らしいことは何も出来ないまま
母を見送るはめになったのです

子供が大好きだった母親に
私は一度も孫を抱かせてやることが出来ませんでした

そのことを含め
色々な後悔の想いから文章を書き始めました

それが毎年この日に書いて来た話です


今年、秋に誕生日を迎えると
私も数えの五十九歳になります

「こんな若い歳だったんだ・・・」

今更ながらに思ったりします

もし

私が今、死の淵にいたとしたら
死んでも死にきれないほどの沢山の想いがあります

何より

娘らの幸せを見届けなければ
親としての責任を果たしたことにはならない

そんな想いも強くあります

「あの時、母はどんなに悔しかったろう?
 どんなに辛かっただろう?」

思っても尚、思い切れない母の想い

それを
あの時の私はきっと何も解ってはやれなかった


まだまだ書き切れていない後悔や想いは数多くあります


そんな中

昨年、父を亡くしました

このことに関しては
あまり書いてはいませんが
私にとっては又ひとつ後悔が増えた訳です


そんなこともあり
亡母への想いを綴ることにひと区切りを付けようと思いました

多分

来年もその次の年もその次もずっと
この日には心の中で桃の花は飾り続けます


加えて十月の父親の命日には何の花を飾ろうか?

今からちゃんと考えておかなきゃな・・・




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