Neko

夢の汽車に乗って 2013年08月

プロフィール

yumenokisya

Author:yumenokisya
現住所 北海道十勝国

 好きな言葉は
『なんとかなるべさ』

 そう、生きてさえいれば
何とかなるもんです。。。
   


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カレーサミット

そろそろ夕食の支度の時間です。

お母さんは冷蔵庫を開けると
ちょっと顎に指を当てて考えてから
1パックのお肉を取り出しました。

それから食品庫を開けて
上の棚のカレールーを手に取ると
今度は下の野菜籠を物色して
じゃがいも、ニンジン、タマネギを取り出しました。

どうやら今夜のメニューはカレーライスのようです。




カレールー
「皆さん、今夜は我々の出番ですぞ!
 さて、そこで
 今日の議題は誰が今夜の主役になるかです。
 議長は私、カレールーにお任せあれ。
 さぁ、我こそはと思う者は発言をしてください」


「そりゃ、やはり僕でしょう。
 言っちゃ悪いけど
 ジャガイモが10個入っているより
 僕が5個入っている方が皆喜ぶじゃないですか」

ジャガイモ
「何をバカな!
 あなたね、私がいないカレーなんて
 間の抜けた二枚目俳優みたいなもんで
 締まりが無いったらありゃしませんでしょ?」

タマネギ
「それを言ったら私でしょ?
 私の甘みはカレーの辛さをどれだけ引き立てるか」

ニンジン
「あはは、それって自分は引き立て役
 つまり、脇役って言ってるのと同じだよ。
 僕は脇役でも構わないけど
 僕がいるかどうかで見た目が変わるんだよね。
 僕のいないカレーなんか
 色彩りが悪いったら無いですからね!」

ジャガイモ
「私は脇役なんて真っ平よ!
 茶色いルーの中で
 白い私がごろっと存在感を出しているのよ。
 ルーが茶色いのは私を引き立てる為。
 みたいな? うふっ♪」


「でも、子供から大人まで好きなのったら
 やはり僕でしょ?
 カレーの名前だって
 ビーフカレー、ポークカレー、チキンカレーってのが
 定番中の定番ですからね~
 僕がいないカレーなんて貧乏臭くってさ」

ジャガイモ
「まぁ、失礼な!
 それを言うなら女性の一番人気は私でしょ!
 肉だけのカレーなんて野蛮人の極みですわ」

タマネギ
「そうそう!
 女性は野菜カレーが大好きですからね」


「いやいや、世の男子はガッツリお肉でしょ!
 ビーフカレーにトンカツを乗せたカツカレー。
 ん~ Wお肉が最高! ヒュー、ヒュー♪」

タマネギ
「それを言うならタマネギフライだって
 ヘルシーなのにボリューミーですわ♪」

ニンジン
「やっぱり、食欲をそそるのは色彩りでしょ!
 お肉君なんかルーに埋もれたら解らないですよ」


「それは聞き捨てならない言葉だな!」


<ケンケンガクガク>

<ワイワイガヤガヤ>

<スッタモンダ、ホイサッサ>

<アーダ、コーダ>


カレールー
「まぁ、まぁ。皆さん、落ち着いて!」


「落ち着け?
 これが落ち着いてなんかいられるかい?
 それぞれの名誉と存亡がかかっているんだから!」

カレールー
「いやいや、お気持ちは良く解ります。
 でもね、ここはひとつ皆さんが大人になってですね。
 何て言うかな、醜い言い争いは良く無いです。
 我々は美味しく食べてもらってなんぼでしょ?
 少し大人になってですね、冷静に話し合いましょう」

ジャガイモ
「何? あなたは随分、余裕がありそうじゃない?
 しかも、上から目線ですか?」

カレールー
「いやぁ~そんなつもりは無いんですけどね。
 でも、なんせカレーは私がいないと
 煮物なんだかスープなんだか解らないでしょ?」

ニンジン
「君、驕る者は久しからずって知ってるかい?」

カレールー
「はい?」

ニンジン
「今時のカレーはルーカレーだけじゃないんだぜ。
 スープカレーもあれば
 ホワイトカレーってのもあるの知ってるかい?」

カレールー
「まさか!」

タマネギ
「私も聞いた事があるわ。
 私はもちろん
 お肉君もニンジン君もじゃがいもさんも
 どんなカレーにも必ず入るし
 シチューにだってなれるのよ。
 でも、カレールーさんはルーカレーだけよね?」


「よし、じゃ議題を変更だ!
 誰を主役にじゃなくて
 そもそも今夜はどのカレーにするか決めよう!」

カレールー
「そ、そんなぁ~
 ちょ、ちょっと待ってくださいよ!」




その頃、台所では
お母さんが
キッチンに並べたお肉と野菜達を
何やら考え事をしながら眺めていました。

それからおもむろに言ったのです。

「ん~ カレーにしようと思ったけど
 何だか面倒くさくなったわ。
 やっぱり今夜は焼き魚にしましょ♪」


一同
「え~~~~~!? そ、そんなぁ~(泣)」




まぁ~ こんな事は良くある事ですね。

国民の意見を広く聴くとか言いながら
或いは
有識者からいくら意見を聞いたとしても
トップの考えひとつで
物事は簡単に変わっちゃう・・・なんて事がね。



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VS 慣れ

どうでも良いように見える事の中にだって
案外、大切な事は有るんじゃないかなぁ~

当たり前過ぎて
ただ気がついていないだけでね



最初は不思議だなんて思っていた事も
いつかそれに慣れてしまうと
もう不思議だなんて誰も言わなくなるよね

どんなに楽しい事も幸せすらも
慣れてしまうと普通の事になってしまう

逆に

どんな不幸だって
それが続けば普通の事になって
いつか嘆く事さえも忘れてしまえるんだろう



慣れと言うのは
良く言えば順応だけど
悪く言えば麻痺しているのと同じ

慣れからくる思い込みが
新しい芽を摘んでしまう

多分、そんな事って多いよね



「つまらないなぁ~」

そう感じるのは
いつも同じところを同じ見方をしているからで

少しだけ目線を変える事で
きっと
今までと違った
新しいものも見えてくる事だってある

そして
大切な事って
案外、そんなところから見つかる気がする



新しい発見も
意外な一面も
今まで気がつかなかった事も
見方を変える事で見つかるかも知れない

可能性の問題だけど

もしかしたらね



それはきっと
人と人との関係でも同じかも知れないね




8月25日

享年
数えの五十九歳でこの世を去った母の命日です


そして、その二年後
三回忌の命日の丁度その日に長女が生まれ

その娘は昨日二十歳の誕生日を迎えました


それ以来
私にとってこの日は
悲しい日でも有り
そして嬉しい日でも有ります


いつかのブログにも書いた通り
私は娘が
母の生まれ変わりだとは思った事はありません

ただ、RH-で生まれてきた娘ですが

”何か有ればきっと母が守ってくれるだろう”

そんな”縁”を強く結ぶ為に
この日を選んで
娘は生まれてきたのだとは思っています



いつも自分の事よりも
他人の事ばかり気にかけていて
自分はいつも我慢ばかりで
挙句には
病気の痛さ、辛さ、苦しさまでも我慢をし続けて
そして孫も抱けずに逝ってしまった母

そんな母に
亡くなってさえも未だ孫を守れだなんて
ムシが良過ぎる事は解っています

それでも母は
私が頼むまでもなく
きっと、ニコニコしながら
孫の成長を見守ってくれているに違いありません

そんな人でした


きっと、この日を選んで
娘をこの世に送ってくれたのも
或いは
この日の悲しみを和らげてくれる為の
そんな母の計らいだったでしょうか・・・


娘の笑顔を見ながら
ふとそんな想いが心をよぎった日曜の午後


”お母さん、ありがとう。
 そして、娘よ。
 これからは自分の足で
 しっかりと前を向いて歩いていけよ。
 二十歳の誕生日、おめでとう”



時計は午前2時を回ったところ
眠れない夜に僕は迷い込んだ

寝返りを何度打っただろう?
いったい何匹の羊を数えただろう?


頭にチラついて離れないのは
あの日、あの時の君の涙

せめて別れが笑顔だったら
僕も君の事なんかすぐに忘れられた

「どうして?」って訊きたかったのは
僕の方だったよ




あれから君の事を忘れようとして
二人の写真は全部燃やした

それでも棄てられなかった
君の笑顔のポートレートが一枚


アルバムの隅っこで今も
僕だけに笑顔を見せている

どうせ忘れられないのなら
いっそ君の全てを覚えていよう

想い出がセピア色になって
君の笑顔さえ解らなくなるまで




いつか僕が君の知らない誰かと
アルバムを増やしていったとしても

きっと君の事はいつまでも
忘れないだろうと思う


心残りとか未練じゃなくて
君との時間も僕の一部

だから忘れないでいるよ
いつか君の知らない誰かに

笑って君の事を
きっと話せるようになるから




どうせ忘れられないのなら
いっそ君の全てを覚えていよう

想い出が尽きない夜と
明日の僕の為に




夕食後の団欒の時間。


私は
ケラケラ笑いながらテレビを観ていた次女に訊いた。

「そう言えば、この前のテストはどうだったんだ?」

「どうだったと思う?」

質問に質問で返す次女。
こう言う場合は得てして結果に自信がある時だ。

「じゃ、訊くの止めようかな」

意地悪く私は言った。

「じゃ、言うの止~めた!」

「良いよ、訊かないから」

「でも、本当は知りたいんでしょ?」

「本当は言いたいんだべ?」

「あんたら又、漫才ですか?
 仲が良い事で」

長女が話に割って入って来た。

「お前ら、最近似て来たよな?」

長女が中学生だった時も
こんなやり取りがあったのを私は思い出していた。

「そんな事ない!」

声を揃えて二人が同時に言った。

「ほらね」

私は思わず苦笑をした。

「で、本当のところはどうだったんだ?」

「何が?」

「お父さんがテストの事以外で何か訊いたか?」

「だよねぇ~ どうしよっかなぁ~」

「ほらっ、本当は言いたいんだろ?
 素直に吐いてしまえ。
 故郷のお母さんが泣いているぞ。
 カツ丼喰うか?」

「お父さん、それ前も言った。
 しかも、お母さんは台所にいるし」

長女が呆れて言った。

「しゃーないな。じゃ、見せてやるよぉ」

まんざらでもないクセに渋々を装って
次女が鞄から五教科分の答案用紙を出してきた。

「どれ・・・ん? 何だこれ?」

「何?」

「お前、何でこんなところで間違うかな?
 落ち着いて考えたら解るだろ?
 しかも、何でひらがななんだ?
 同じ間違えるんでもせめて漢字で書けよ」

「テヘペロ♪」

次女がおどけて舌を出した。

「お父さん。 指摘するとこ、それじゃない」

長女が又、呆れた風に言った。

「でもね、平均点は中間より上がったんだよ」

自慢気に次女が言った。

「どれ?
 ん~ 確かに前回より10点づつ上がってるけど
 クラスの平均点も5点くらい上がってるぞ。
 まぁ、当社比10%性能アップってところかな」

「悪かったね! どうせ、元が悪いです!」

「いや、でも頑張ったじゃん。
 この調子で頑張れば
 今度は20%くらい性能アップが出来るぞ」

「そんなお父さんみたいに簡単じゃないよ」

「お父さんが? 簡単って・・・何が?」

「お父さんって最近又太ったよね?」

<ギクッ!?>

「な、何が?」

「太るのって簡単だよねぇ~」

「そ、そ、そんな事・・・ないべ?」

「いやぁ~ みんな思ってるよぉ~」

「そ、そうか?」

私は長女に
『否定しろよ』光線を送りながら睨みを効かせた。

が、アッサリと長女は言ってのけた。

「ハゲドウ!(激しく同意の意味)」

「でしょ、でしょ?」

我が意を得たりの次女が続けてトドメを刺してきた。

「言ってみれば、お父さんは
 当社比20%増量ってところだよね」

「お前、上手い事を言うね♪」

「イエーイ♪」

次女が長女にハイタッチをした。


某家の夕食後の団欒の場に
娘らの勝ち誇った笑い声が
コダマのようにいつまでも響いていた。

娘らのMAXハイテンション
当社比50%向上中。


・・・・・orz ←当社比テンション100%オフ




夏、気温が30℃を超えても
湿度さえ無ければ風が吹くと涼しく感じる


家の窓を全て開け放つ

風がレースのカーテンを揺らし
風鈴を幾度か鳴らしては通り過ぎていく


木立に薫る風

街を抜ける風

海を渡る風

野山を駆ける風


風が運んだ植物の種は
やがて新しい住処で新しい命を育てる

ビルの谷間もアスファルトの路も
風が吹けば人はそこで生きられる


エアコンの風は
お金を出して買わなければならないが
自然の風は誰の為にでもなく平等に吹く


「人生とは風に吹かれて歩くようなもの」

そんな誰かの台詞もいつか聞いたっけ


陰に日向に
そよぐ風も嵐も
みんなあっての人生か



風は天下の回りモノ




今年も又、お盆の季節がやって来ました

一年に一度
親不孝だった自分を後悔する時でもあります

『何だい、一年に一度か?』

なんて言わないで下さい

これでも
当時は結構堪えていたんですから



<親孝行したい時に親は無し>

昔からそう言われていたのは
もちろん知っていました

でも
それが私に対する言葉だったとは
そんな事は考えてもみませんでした

「親孝行なんて、いつでも出来る」

そうやって私は
親の気持ちなど考える事もなく
ただ自分の好きな事だけをし
無為に時間を過ごしていたのです



母親が体調を崩して入院をする事になりました

私が二十六~七歳の頃です

いつでも自分の事より
私や親父の事ばかり気にかけていて
身体が調子悪かったのも
当然有ったであろう痛みも
ずっと、我慢をしていたんでしょう

検査をした時には
もうステージはかなり進んでいました

癌です


医者からは

「覚悟をしていて下さい」

そう言われました

ショックでした


「一度で良いから。
 せめて一度だけでも孫の顔を見せてやりたい」

せめて
一度だけでも母親に孫を抱かせてやりたい


仕事以外では
好きな事ばかりして遊び回っていて
親の事など何も考えず
結婚なんて
未だ、ずっと後で良いと思っていました

そんな私が
母親の病気が分かったからって
そうすぐに結婚なんて出来るはずもありません

その時は彼女すらいなかったのですから
孫どころか嫁の顔だって
見せてやる事は出来ないでいました


本当なら
その時に
真剣に結婚の事を考えておくべきでした


数か月の闘病生活の後
奇跡的に母親の癌は治りました

「これで五年経って再発しなかったら
 もう大丈夫ですよ」

優しい笑顔でそう伝えた医者の言葉は
私をホッとさせました

そして、ホッとしたバカ息子は
喉元過ぎれば何とやら

又、凝りもせずに
好きな事に夢中になっていて
結婚の事など眼中には無くなっていたのです


そして五年

母親の癌は再発をしました


「もって後、三ケ月くらいでしょう」

沈痛な面持ちでそう伝える医者

この時
私は本当に後悔をしました

でも
いくら後悔をしようが
何度、後悔をしたとしても
遅過ぎる後悔でした



実家から離れて暮らしている事を言い訳にし
娘らの部活だ塾だと言い訳をし
今に至っても私は何も変わっていないようです

実家に顔を出すのでさえ
正月とお盆くらいなもので
相変わらず親孝行らしい事は何も出来ていません

言い訳をするなら
後年、親父は再婚をして
今、実家には後妻さんがいるので
何となく
足が遠のいているという事もありますが

まぁ
でも、これは言い訳ですね

後は・・・そう

しいて言うなら
何とか自立をして生活をし
娘達を育てて
かろうじて離婚もせずに家庭を守っている事

それが親孝行と言えるかどうかは分りませんが



「自分が受けた恩はその人に返せなくても
 他の人に返すつもりで他人には親切にしなさい」

親の愛情は無償の愛だと言います

親になってみると良く分ります

でも
だからって
何も親に返さなくて良いと言う事でもありませんね

そうなんですよね

うん、分ってはいるよ
頭の中では・・・ね



このお盆
母親の二十三回忌の法要があります

多分、最後の法要になるでしょう

本当であれば二十七回忌、三十三回忌と続きますが
親父の年齢を考えて
一度区切りを付けようと言われています



あれからもう二十年以上経ったんだね

後、二年で母親の歳に追いつきます

でも
まだまだ私は
母の大きさには追いつけてはいません




十勝最大・・・いや、北海道最大?

全国ネットのテレビでも何度も紹介され
「絶対観たい花火大会」全国4位にもなった
十勝毎日新聞社主催の花火大会です

20000発の花火が夜空を彩ります


今夜も全道各地から多くの人達が集まりました

(メイン会場はこの橋の向こう側だったのですが
 入れずに橋の反対側でもたくさんの人が観ていました)


2013-08-14-330.jpg


今年は天気も悪く雲が厚く低い状況でした

それでも
気温は涼しいくらいで
フィナーレまで楽しめました

2013-08-14-2-330.jpg


(*゚▽゚ノノ゙☆パチパチ



さまよう男達

灼熱の空の下
汗と埃にまみれながら働きづめだった男は
喉の渇きを癒そうと夜の街を彷徨っていた

そして
一軒の居酒屋にフラッと入ると
カウンターに座るなり言った

「オヤジ、焼酎をロックでくれ」




フリーターの男は
ヒマを潰す為だけに
当ても無く夜の街を彷徨っていた

男の足はいつしか
行きつけのバーに向かっていた

そして
店のドアを開けるとマスターに言った

「マスター。いつものハイボールね」




もう何杯目になるだろう

高層マンションの18階の部屋で
男はバーボンを傾けながら
夢と現の中を彷徨っていた

一言呟いた名前は
去って行った女の名前だったのだろうか

それとも・・・

コロンと溶けた氷が
グラスの中で琥珀色の液体を掻き混ぜた




世の中はいつも思うようにならない事ばかりだ

ブツブツと独り言を呟きながら
男は夜の街を彷徨っていた

一軒のコンビニを見つけると
男はカップ酒を二個と105円の柿の種を買った

それから公園まで歩くと
街灯にボンヤリと照らされたベンチに座り
そこから目に入る夜の街を
見るともなしに眺めながら
まるで溜め息を飲み込むかのように
カップ酒をグイッと飲み干した




エアコンの効いた事務所で
のうのうと時間だけ働いていた男達は
とりあえずと夜の街を彷徨っていた

少し歩いた先にビアガーデンの看板があった

男達は迷わず席に座ると言った

「すみませ~ん。
 とりあえずビール!」

「あっ、俺もね」

「じゃ、俺も」





夏の夜
今夜も男達は夜の街を彷徨っている

ある者は酔い潰れ
ある者は愚痴を吐き
ある者は感情を押し殺しながら
ある者はバカ騒ぎがしたくて
ある者は飲む為だけに飲み

そして又
ある者は世情の憂さを晴らそうとして

或いは
ある者はただ何となく


彷徨う男達

さまよう男達

Summer 酔う 男達




・・・・・なんちゃって?


まぁ~
こんな男達には
季節なんて関係無いのかな?(笑)


最近は40度以上の日を
「炎暑日」と言うようですが
特に西日本の皆様

猛暑お見舞い申し上げます

こんなオチで
余計にむさ苦しく
又、暑さもぶり返したかも知れませんが

重ねて

猛暑お見舞い申し上げます・・・です



中学を卒業した15歳の時に
親元を離れてから
30歳を過ぎて結婚をするまで
ずっと独り暮らしをしていた


長い事
独りでいると気楽さに溺れていくのだろう

好きな時に好きなだけ本を読み
夜中だろうが構わずに音楽を聴き
時には気ままにギターを弾き
借りて来たビデオを観たり
或いはテレビを観て
思い立ったら
それがいつだろうと
行きたい時に行きたい処に車を走らせる


仕事が終わってアパートに戻ると
いつも独りだったけど

でもそれで
孤独と言う意識は無かった

ただ
仕事を離れた時の束の間
趣味や好きな事に費やす時間が
唯一
自分が自分に戻れる時間ではあった


自分を取り戻せる時間
そう言っても良いかも知れない

だから
そんな独りの時間は嫌いじゃなかった



自分は結婚には向いていないのかと
真剣に悩んだ時期もあった

案の定
結婚してからは全く自分の時間が無くなった

子供が出来てからは尚更だった


会社では仕事だからと自分を抑え
家に帰っても色々な意味で我慢をしていた

それが社会人として
大人として当たり前だと自分に言いきかせていた

それが大人と言うものなんだと


だから結婚をしてからは
もう自分の時間など無くて当たり前なんだと
そう思い込もうとしていた


人間って
割り切れば案外なんでも平気になるものだ

慣れてしまえば
どんな現状でもそれが楽に思えたりする


しかし
そのままでは
いつか小さな裂け目から
思いは綻んだりするもので

やがて何処かに無理が生じる


そして思い出す

『そうだ! 自分の居場所は?』




自分の時間、自分の居場所

それは自分で作らなければ
等閑(なおざり)にされてしまうだけなのだ

自分で探さなければ見つける事など出来ない


しかし

本来
人間は決して独りが好きな訳ではない

本当は理解されたいと願って理解されない時に
ただ
自分の居場所を探そうとするだけなのだ


その居場所は
独り分しかないのか
或いは
もう少しだけ余裕があるのか

それは自分の心に問うしかないのだろう




<第1話> 携帯電話


夕食後の団欒。
そう言えばと妻に話しかけた。

「知ってる?
 田中のとこの離婚の原因」

「田中さんの浮気でしょ?」

「そうなんだけどさぁ~
 でも、なんでバレたと思う?
 携帯だよ。
 奥さんが田中の携帯を内緒で見たら、
 浮気相手との熱々なやり取りがあったんだってさ」

「自業自得よね」

と、妻はバッサリ。

「いやぁ、そりゅまそうだけどさ。
 でも、普通は旦那の携帯を勝手に見るか?」

「やましい事が無ければ別に良いんじゃないの?」

「でもさ、プライバシーの侵害だろ?
 いくら夫婦でもそりゃないよ。
 誰かがテレビで言ってたけど、
 旦那や奥さんの携帯なんか見るもんじゃないってさ。
 何も無いとしたって見られた方は
 疑われているみたいで嫌じゃない?
 そんな小さな亀裂が
 いつか大きくなるんだってさ。
 お前だって俺が勝手にお前の携帯を見たら嫌だろ?」

「当たり前よ!
 そんな事をしたら即離婚だからね!」

「そしたら、お前も俺の携帯を勝手に見るなよ」

「見ないわよ。
 どうせ、貴方のところに来るメールって、
 何処かのお店のメールマガジンや
 田中さんと谷さんと一之瀬さんくらいでしょ?」

そう言うと、妻はニヤリッと笑った。


『ゲッ!?
 何でそこまでハッキリ知ってるんだ?』





<第2話> へそくり


「そういやさ。
 明日は会社の飲み会だから」

「あっ、そう。
 勝手に行けば?」

「なんだよ、その言い方」

「だって、私には関係無いもの」

「関係無くは無いだろ?
 会社の付き合いは仕事みたいなものなんだから」

「上手い事を言って。
 結局は飲みたいだけのくせに」

「違うよ。
 付き合いだから仕方なくさ」

「で?」

「だから、飲み代・・・頼むよ」

「いやよ。
 自分が飲みに行くんだから
 自分で出せば良いじゃない?」

「そんな金、無いよ~
 俺の小遣い知ってるだろ?」

「じゃ、止めれば?」

「そうはいかないから頼んでるんじゃないか。
 会社の付き合いなんだから
 行かない訳にはいかないんだって。
 俺の顔も立ててくれよ。
 な? 頼むよ」

「いくらよ?」

「そうだなぁ~
 一万くらいあれば二次会とタクシー代くらいは・・・」

「バカじゃない!
 そんなに出せません!」

「じゃ、いくらなら出してくれるんだ?」

「五千円」

「えー? 足りないよ」

「あなた、前にへそくりがあるって言ってなかったっけ?」

「な、無いよ、もう」

「何に使ったのよ?」

「だから、そんなに大した額じゃないんだって」

「いくらあるの?」

「ん~ まぁ・・・」

「いくら?」

「まぁ・・・ご、五千円くらいかな。
 だけどさ、急な付き合いだって
 いつあるか分からないし。
 それに、ほらっ!
 結婚記念日が近いだろ?
 そんな時に花束とかケーキくらい買える分くらいは
 いつもキープしておきたいしさ」

「ホントに五千円しかないの?」

「あぁ、もちろんだよ!
 俺の小遣いを考えたら分かるだろ?
 そんなに貯められないって」

「そうね。 じゃ、タバコを止めたら?」

「それは今は関係ないだろ?」

「分かったわ。
 それじゃ、はいこれ」

そう言うと
妻は財布から千円札を八枚取り出して
渋々、私に手渡した。

「えっ? もうちょっと・・・?」

「無理です!
 そんな余裕は我が家にはありません!
 足りなかったら
 自分で少し足しなさいよ」

「そんなぁ・・・頼むって」

「もう! じゃ、今回だけよ」

そう言うと
妻は千円札をもう二枚、私に差し出した。
そして、念を押すように訊いて来た。

「あなた、本当にへそくり五千円しかないの?」

「あぁ、もちろん本当さ!」

『へへ、本当は五万円あるけど
 こんな事の為には使えないからな』

私は心の中でそっとほくそ笑んだ。

「そう。 本当に五千円しか無いんだ?
 そしたら問題無しね?」

そう言うと妻はニヤリと笑った。

『な、なんだ? どう言う意味だ!?』

その瞬間、私の血の気が引いた。

『まっ、まさか!?』


「じゃ・・じゃ、寝るわ」

そう言うが早いか
私は一目散に二階の自分の部屋に駆け上がった。

そして、部屋に入ると
私はへそくりを隠していた本棚の前に立った。

嫌な胸騒ぎがする。

本棚の一番上の段
右から七冊目
文豪トルストイ著「イワンのバカ」

その本の間に通帳とカードを挟んでいたのだ。

急いで本を手に取ると
通帳を挟んでいたページを開いた。

『あった!』

ホッと、安堵をすると
私は何気なく通帳のページをめくった。

『な、な、なんだ~?』

一カ月前に四万五千円が引き出されていた。

残金は五千円丁度。



『そう。 本当に五千円しか無いんだ?
 そしたら問題無しね?』

妻の悪魔のような囁きが
私の脳裏でエンドレスに流れていた。

『そう。 本当に五千円しか無いんだ?
 そしたら・・・』

『そう。 本当に五千円しか・・・』

『そう。 本当に・・・』

『そう・・・』






(注)既婚男性は決して
   奥さんと一緒には読まないで下さい。
   急な殺意が湧き起こったとしても
   当局は一切関知致しません。

   尚、これらの話はフィクションであり
   実在するいかなる個人
   及び、家庭とも関係がありません・・・多分。




清涼剤

真夏日に吹く夕の風

庭の木に戯れる小鳥達の口遊び

風に揺れて咲く道端の名も知らぬ花



風鈴の音

夕立の後の虹



心に響く言葉

寂しいと聴きたくなる歌

殺伐としたニュースの隙間に垣間見るちょっと良い話



芝生を労わる広葉樹の木陰

夜を照らす月と星の灯



今の時代に本当に大切にしなければいけないモノ

残さなければならないモノ

今の時代だからこそ必要なモノ



苦しい時にそっと肩を叩いてくれる友

キミの笑顔



自画自賛?

自分で言うのも何ですが


私は「0」から文章を生み出すより
誰かの言葉に対して
応じる言葉を紡ぎ出す方が
もしかして向いているのかも知れません


例えば

誰かがふと発した言葉にインスパイアされて
言葉が降りてくる事があります

そのネタ元は
仕事中に聞いているラジオだったり
普段、何げなく会話をしている娘らだったり

様々ではありますが


例えば

誰かの日記へのコメントで
時々

「おー、我ながら何て良い文章なんだ!」

思わず自画自賛する事しばしば(笑)

時には

「もったいないから
 これは次の自分の文章に取っておこう」

と、一度書いたコメントを削除して
別なコメントに書き直したり?

(おいおい(笑))


学生時代は
さほど
文学青年を気取っていた訳ではありませんが
確かに本の虫ではありました

特に大学時代は
四畳半一間のアパート暮らしで
テレビも無い生活でしたので
ヒマがあれば本屋に通って小説を買い漁り
一週間で五冊を読破なんて事も
決して珍しい事ではありませんでした

(ジャンルも純文学からSF小説
 推理小説・ノンフィクションと雑食系?)


自分で詩を書くようになったのは
高校時代で
悪友達をバンドをやるようになってから

世はまさにフォークソングの全盛時代
御多分に漏れずと言う奴でした


その後、社会人になり
周りの友人達が結婚をし始めると
ここで私にとっての転機が訪れたのです


それは何かと言うと
友人の結婚式の”栞”です


良くありますよね

新郎新婦のプロフィールだとか
お礼の言葉
はたまた
二人の馴初めがどうだったとか
なんて言うのが紹介してある小冊子です

皆さんも披露宴の始まる前や
仲人や来賓の長い挨拶なんかの間
ヒマを紛らわせるのに読みますよね?(笑)


この手のモノは
大概アンケート形式になっていて

・初めて出会った場所は?
・お互いの第一印象は?
・初めてのデートの場所は?
・初めてキスをしたのはいつで何処?
・プロポーズの言葉は?
・子供は何人欲しいですか?
・もし相手が浮気をしたらどうしますか?
・結婚をしたら相手に望む事は?

まぁ、こんな感じでしょうか?

それに対して
新郎新婦が答えているというものですが

これだけじゃ
何だか有りがちで面白くないですよね?

(面白い必要があるかどうかはともかく)


ある時
私に発起人を頼む無謀な友人がいまして

それで
私が栞を担当する事になりました


この私が作るからには
まとも・・いや、普通になる訳がありません!?


そこで遊び半分で

(おいおい)

二人の書いた回答を元に
有る事、無い事?をデッチ上げ

(私にすれば単なる脚色)

A4用紙の1ページ分を使って
新郎新婦の出会いから結婚式に至るまでの
壮大なドラマを書き上げたのです!


言ってみれば
これが私のショートストーリーの原点?


ご年配の親族の方々にとっては
大ヒンシュクだったのかも知れませんが
一部の友人達にはとってもウケまして

(単なる自画自賛?)

それに気を良くした私は
その後も何度か書かせてもらいました


もしかしたら
私には作家よりも脚色家の方が
才能があるのかも知れません

(あれ? 脚本家じゃないのかい?)

いや、脚色家です

(それって、ただ適当なだけじゃないの?)

いやいや、脚色です!

(って、誰と話してるの?)

独り言です(笑)

(また、妄想かい?)

なんの、なんの!


あー
またそう言うの書いてみたくなったなぁ~

誰か結婚しません?

その時はぜひ
私に無い事、無い事を書かせてみませんか?

(それって全部ウソじゃん!)

いやいや、脚色です♪

結婚式が無いなら
そうね~
離婚式とか・・・?

そうそう!

履歴書なんてどう?

(おいおい!)


自分で言うのも何ですが
心の中で悪魔が囁いた時の私は
とっても楽しい文章を書けるんですよ

ムフフ♪


試しにいかがですか?



関東以西の猛暑を他所に
こちらはここ1週間くらい曇天の日が多くて
最高気温も20度そこそこの日が続いています

北海道の中でも
日本海側とか暑い所は暑いようなのですが
太平洋側の
特に十勝や釧路、根室辺りはずっとこんな感じ


十勝の夏はもう終わったのか?

それとも
何処かで楽しい事がたくさんあって
夏ちゃん
まさかの時を忘れた浦島太郎状態?


<行方不明者:夏ちゃん>

そろそろ捜索願が必要でしょうか?




そんな中でも
蝉は煩いくらいに鳴いています


本当はもっと
晴天に向かって鳴きたいのだろうけど
晴天を待つには
蝉に時間は無さ過ぎます

だから
今日も一生懸命に鳴いています


一朝一夕の刹那に
一期一会を惜しむように
一挙一動を惜しむ事無く

蝉は一生懸命に鳴き続けます


それが生きるという事なんだね




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