Neko

夢の汽車に乗って 男と女

プロフィール

yumenokisya

Author:yumenokisya
現住所 北海道十勝国

 好きな言葉は
『なんとかなるべさ』

 そう、生きてさえいれば
何とかなるもんです。。。
   


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最初はただ寂しかったから
それだけから始まった恋とは言えない恋

あなたの優しさに甘えてばかりで
後ろめたい気持ちが私をいつも責め立てていた

愛されれば愛されるほど心が苦しくて
いつか、作り笑いさえ作れなくなっていた

結局

あなたの前では可愛い女にはなれなかったね

最後まで・・・



それでもあなたは気に留める風でもなく
いつも笑って私を包んでくれていた

素直になるキッカケを見つけられなかったのは私

そう、いつも私



どんな言葉で繕ってみても
自分の心までは繕えなかった

そんな私の言葉なんて
あなたにはどれも嘘に聴こえていたかしら?

本当は・・・本当はね


気にしていたのが私だけなら良いけど
今はもうあなたに確かめる術もない



追いかけた季節の温もり

それは他の誰かではなくて
多分、あなただったと思う

今にして思えば



回り過ぎた時計の針を戻して
やり直すことなんか出来ないってこと

分かってる

それを願える私じゃないことも



けれど だけど それでも・・・



もしも出来るなら
あの場所に戻ってもう一度あなたに出会いたい

私がまだ
本当の私でいられたあの時にもしも戻れるのなら



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「お互いに今は一緒にはなれないけど
 いつか二人が歳を取った時
 お茶飲み友達になれたら良いね。
 私達、良いお茶飲み友達になれると思うんだ。
 二人して縁側に並んで座ってさ。
 渋茶を啜りながら
 あなたが買って来てくれた
 羊羹を食べながら私は言うの。
 『やっぱりとらやの羊羹の方が美味しいわ』って」

「おいおい」

思わず苦笑いの俺。

「わかったよ。羊羹ならとらやにするよ」

「当然よ」

「でも、俺はシュークリームにするかもよ」

「ダメよ。渋茶には羊羹なの!」

「紅茶とか珈琲って選択肢はないの?」

「ないわね。
 あなたって絶対
 そんなハイカラなおじいさんになってないもの」

「おーい! もしもしぃ~?(笑)
 相変わらず失礼な奴だなぁ~
 じゃ、お前も
 渋茶の似合うばーちゃんになってるってことじゃん」

「かもね。ガッカリする?」

「さてねぇ~
 でも、元々、顔で好きになった訳じゃないしな」

「えっ? 違うの?
 ガーン・・・大ショック」

「嘘つけ」

俺がそう言うと二人は顔を見合わせて笑った。


時間は夜の九時半を過ぎていた。
閉店間際の喫茶店には俺達の他には客はいなかった。

カウンターの中ではマスターが
新聞を読みながらヒマそうに煙草をふかしていた。

俺達は窓際の奥の席で向かい合いながら座っていた。


「でも、ホント・・・」

「何?」

「こうしてお前と話しているとホッとするんだよな」

「うん、それは私も同じ。
 初めて会った時から初めてって気がしなかった」

「そうなんだよなぁ~
 こんな俺みたいな純情、素朴で無口な好青年がさ。
 初めて会った時にでも緊張しなかったんだよな」

「あれ~? それってどう言う意味かな?
 <好青年>は聴こえなかったけど(笑)」

「聴こえてんじゃん(笑)
 でも、そう言う意味だよ」

「もしかして私を女として見てなかった?」

「いや、メールでの会話以上に魅力的だったよ」

「あら、嬉しい。
 でも、五十も過ぎてるのに好青年は
 ちょっと図々しくない?(笑)」

「良いんだよ。気は心って言うだろ?」

「それってそう使う?(笑)
 でも・・・確かに
 メールでの会話もお互いほとんど<素>だったよね?」

「そうだね。
 良い意味でだけど
 お前とはいつだって気を遣わないで話せたよ」

「うん」

「俺さ。女性と話している時
 言葉が止まって変な沈黙になるのがすっごい苦手でさ。
 『何か喋らなきゃ』って思えば思うほど
 言葉って出てこないんだよな。
 でも、お前と一緒の時は違ったんだ。
 会話が止まった時でもさ。
 それで別に空気が冷え込んだりしなかった。
 ただ、<ここ>に居て良いんだ。
 そんな気がして楽だった」

「私が良いフォローをしてたからね」

お前はわざと大袈裟にドヤ顔をして見せた。

「はいはい、ありがとうごぜぇますだぁ~」

そう言うと俺も調子を合わせて
わざと大袈裟にテーブルに付くくらい頭を下げた。

「でも・・・」

「ん?」

俺が顔を上げるとお前は続けた。

「私もあなたといると
 不思議なほどいつも自然体でいられたの。
 それまでの繕っていた自分じゃなくて」

「うん、解るよ。
 自分らしい自分っていられるっていうか・・・ね」

「そう。でも、考えたら・・・
 あなたに乗せられて変なことも随分書いた気がするわ」

「変なことって?」

「もう、意地悪!」

「あはは」

「恥ずかしいからメールはすぐに消しておいてよね。
 あなたのメールはずっと残しておくけど」

「おいおい、それじゃ俺だって残しておきたいよ」

「ダ~~~メ! 証拠が残っちゃう。
 もし、あなたに何かあって
 奥様が携帯を見ちゃったらマズいでしょ?」

「そりゃそうだけど・・・
 でも、それを言うならお前だってそうじゃん?
 旦那さんだって見るかも知れないだろ?」

「私は大丈夫。
 携帯を良く仕込んであるから
 もし私に何かあったらその時点で携帯も爆発するの。
 多分ね」

そう言うとお前は悪戯っぽく笑った。

「なんだそれ?(笑)」

俺は残った珈琲を飲み干そうとカップを持ち上げたが
すぐに残っていないことに気が付いて
そのまま黙ってカップを置いた。

「もう一杯頼む?」

「いや、よしておくよ。
 ミルクの代わりに
 未練がたっぷり入った珈琲が出てきそうだから」

「・・・」

俺は腕時計を見ながら言った。

「もうそろそろ閉店の時間かな」

お前は顔をこっちに近づけると
少し声を潜めながら囁くように言った。

「ねぇ、<あの客はまだ帰らないのかな?>
 みたいな顔で
 さっきから何度もマスターがこっちを見てるわ。
 <あいつらが帰ったらすぐに店を閉められるのに>
 みたいな?
 やっぱり頼まないで正解だったかも」

「そうだな。そろそろ出るか。
 それにしても」

俺は恨めしそうに左手首の腕時計をポンと叩いて言った。

「さっきから時計の針を止めようとしているのに
 このボロ腕時計はちっとも言うことを聞かないんだよな」

「ふふ、私も同じことを考えてたわ」

「・・・」

「あっ、ダメよ。決めたことなんだから」

「あぁ、そうだな。ごめん・・・」

「いやだ、止めてよ。そういうの苦手」

「うん・・・」


俺達は席を立つと支払いを済ませて店の外に出た。


「じゃ、これ私の珈琲代」

そう言うとお前は
財布からちょっきりの珈琲代を出すと俺に手渡そうとした。

いつもこんな風に
何処で食事をしてもお茶を飲んでも
お前は男の俺を立てるように俺に支払いをさせ
外に出てから自分の代金をそっと出すのだった。

「いや、今日くらいは俺が出しても良いだろ?」

「ダメよ。最後だからこそいつも通りにしたいの。
 私達はいつも対等のお付き合いだったよね?
 それが唯一のルールだった。
 同じように家族がいて
 同じような立場で同じような考え方で
 そして、同じような不満を抱えていて
 同じモノをお互いに求め合った。
 そしていつも同じモノを大切に思ってた。
 あなたが私といつも対等でいてくれたから
 こうして二年も素敵なお付き合いが出来たと思うの。
 そうでしょ?」

「そうだけど・・・」

「だから最後までいつも通りの私達でいたいの」

そう言うとお前はニッコリ微笑みながら
俺に珈琲代を手渡した。

その時、微かに触れたお前の手の温もりは
初めて手を握った時と何も変わってはいなかった。


店の裏手にある駐車場には街灯に浮かぶ二台の車。

それぞれの車に乗り込んでエンジンを始動したら
それで<二年間>が終わる。


俺は自分の車の脇に立ってお前を見送ろうとしていた。

それに気が付いたお前は車のドアを開けたところで
こちらに振り返ると笑いながら言った。

「ダメよ。一人だけ見送ろうとするなんてズルいわ」

「そっか、そうだな。解ったよ。それじゃな」

そう言って手を振りながら俺が車に乗り込もうとした時
お前は言った。

「ねぇ。私達、本当にさ。
 いつかきっと良いお茶飲み友達になろうね」

「あぁ、きっとなれるさ」

俺は精一杯の笑顔でそう答えた。



家族の中にいても何処かで孤独感を感じていた。
心にはいつも満たされないモノが渦を巻いていた。
ややもすれば投げやりになって
全てを投げ出したいとさえ思っていた。

そんな時に出会った人。
それがお前だった。

お前と出会って俺は独りではないと思えるようになった。
それは多分、お前もそうだったのだろう。

この二年間というのは
それを確認する為の時間だったのかも知れない。

だから俺達はここで別れを選んだのだ。


世間から見たら決して許される関係ではないことも
俺達は初めから十二分に解っていた。
それを解った上で
それでも俺達は付き合い始めた。
でもそれは
俺達が自分を取り戻す為には必要な選択だったんだ。

そう、確かに詭弁かも知れない。

家族からしたら随分身勝手な言い分に聴こえるだろう。
もっともこんな話はするつもりは無いんだけどね。

でも、もしかしたら
何かが変わるかも知れない。
よしんば変わらなくたって良い。

別に良いんだ。

少なくとも俺自身は二年前とは変わっていると思うから。

それで良いと思う。

それを教えてくれたのもお前。


茶飲み友達になろうと言いながら
何の約束もしていない。

それどころか
二年間も付き合ってたのにお互いの本名も知らない。

信じられないかも知れないけど本当なんだ。

知っているのはお互いの携帯の番号とメルアド。
そして呼び名だけ。

俺達にはそれで十分だった。
だってお互いに欲していたのは
そんなことではなかったのだから。

それでもお前は自信たっぷりで言ったね。

「縁があればきっと又、会えるよ。
 そうでしょ?」

そうだな、俺もそう思うよ。
きっといつか俺達は良い茶飲み友達になれるさ。

でも
その時は羊羹じゃなくてシュークリームを買って行くよ。

ちょっとは洒落たじーさんになってね。



「いつか
 何処かで誰かと出会って恋をして
 でもたぶん
 そんなにすんなりともいかなくて
 出会ったり別れたりを繰り返しながら
 それでもいつか
 何番目かの誰かと結婚するんだろうな。」

そんなことを漠然と思い描いていた若い頃。

今、考えたらきっと
大人の恋も知らない幼い想いだったのかも知れない。


けれど現実も大概はそんなもので
その誰かが現れて恋に落ち
そして別れて
しばしの傷心が癒える頃には
また誰かと出会って・・・

いや、傷心を癒す為に
別な誰かを探し求めていたのかもしれない。

誰でも良い誰かを?

ともかく
そんなことを幾度となく繰り返しながら
ただ歳を重ねていった。


誰かと別れるたびに

「誰かにとってはきっと
 僕も単なる<誰か>だったんだろう。」

そんな風に自分に言い聞かせていた。


君に初めて出会った時
何番目かの誰かが誰かではなく
僕は探していた<誰か>を見つけたと思った。

誰かではない君と
何処かではないここで生きていきたいと思った。

三年間の想い出は数えきれない。
一緒に過ごした時間、一緒に過ごした場所。
そのどれもが僕にとっては特別だったし
君と会えない時間さえも愛おしく感じていた。

巡る季節の順番はいつも同じでも
君がいるだけで
四つの季節はいつもの季節より輝いていた。

そして別れた後の四つの季節は
また前と同じ
ただ繰り返すだけの季節に戻っていった。


今、僕は君ではない誰かと出会い結婚をして
ここではない
君の知らない町で暮らしている。

その誰かは何番目かの誰かなのか?
或いはもしかして最後の誰かなのか?

それは解らないけど
それが君でないのなら
その誰かが誰だろうとたいして違いはないのだと思う。


とある季節の変わり目に
何かに誘われるように久し振りに訪れたこの町。


もうすぐ桜の季節がくる。
あれから何度目の春になるだろう?

誰かではない君と何処かではないここで見た桜の花は
切ないくらい清らかで
舞い落ちる一片の花弁さえもかけがえの無い美しさに思えた。

儚ささえも永遠と思えた日。
その先に見ていたものは確かに二人同じだったよね?


繰り返す季節の境目は君を思い出すための一瞬。
その一瞬を人は刹那と呼ぶのだろうか。



【夫婦】の保証書

この度は弊社製家族作成機【夫婦】を
お買い上げいただきありがとうございます。
尚、当該製品の保証に関しましては
以下の規定により保証させていただく事と致します。


≪保証規定≫


1.保証書の発行
   本書は当事者が相互の了解の元で
 ユーザー登録用紙に必要事項を記入捺印の上
   所定の役所に提出された後に有効となります。

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   当事者のどちらか、又は双方が
   保証書の解約を申し出るまでを有効とし
   特に期限は設けません。

3.保証の範囲
   家庭生活全般について
   相互に平穏に過ごす努力を続ける限り
   この保証書に基づいて保証します。

4.保証を適用しない事項

 (1)以下の事項は保証の対象にはなりません。
  ・故意の嘘、不貞行為等、当事者の責任による破損
  ・保守・整備の不備による故障
  ・改造及び付帯物の付替えにより変更が加えられた人
  ・ヒステリー、暴言による炎上、倒壊の場合
  ・自信過剰、感情的落雷、慢心、油断、鳥糞
  ・製品性能上問題のない感覚的現象によるもの
  ・経年変化及び使用部品の消耗によるもの
  ・取扱説明書に記載している
   正しい取り扱い方法と異なる使用をした場合
  ・他者との重複による行為
  ・暴力行為、犯罪行為、アルコール、薬物依存の場合
  ・引き籠り、出社拒否、無駄使い
  ・身から出たサビに起因する腐食

 (2)次に示す費用負担はいたしません。
  ・記念日等、定期点検項目における
   花束、外食費及びプレゼント等の代金
  ・消耗品の買い替え、補充
  ・カスガイの作成及び育成費用
  ・交際費(冠婚葬祭含む)、通信費、光熱費、家賃等
  ・趣味・嗜好品・ペット
  ・使用者間の関係修復費

 (3)上記(1)(2)に該当しない事項等について。
   第三者機関による審査の上
   該当の可否を決定いたします

5.保証修理の受付
   保証内容に該当する修理をお受けになる場合は
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6.お客様にお守りいただく事項
   快適、かつ安全にご使用いただく為に
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   次の事柄につきましては
   お客様の責任において実施ください。
  ・日常会話の実施
  ・笑顔での挨拶
  ・同伴行動
  ・別行動時における事前、事後のフォロー
  ・始業前及び就業後の点検
  ・定期的なスキンシップ

7.保証書の継承
   本保証書の譲渡及び継承は原則できません。

8.特記事項
   自己理由による中途解約・返品の場合は
   下記の諸費用が別途発生する場合があります。
    a)カスガイの養育費
    b)慰謝料
    c)財産の分割
    d)その他、法律に特段の定めのある事項

9.メーカーからの重要なお知らせ
  ・本来、【夫婦】使用における保証書と言うのは
   世界中何処を探しても存在するものではありません。
   もし、唯一存在する可能性があるとすれば
   それはお互いの良心の中にのみであると言う事を
   使用者は知っておかなければなりません。
  ・本保証書はあくまでもガイドラインであり
   実際の使用については自己責任の原則に拠ります。




理由

人を好きになるとか、嫌いになるって

案外、単純なところで決まってしまうのかも知れない

自分が心地良いとか悪いとか

結局はきっと、そんな事なんだろう



相手にとっては些細な事でも

自分にとってはとても重大だって事がある

それを許せるか? 許せないのか?

結局はきっと、そんな事なんだろう



笑うツボが違うとか、泣ける場所が違うとか

それぞれが持っている感性は必ずしも同じではない

その違いを認められるか、認められないのか

結局はきっと、そんな事なんだろう



愛に夢中な時って何でも許せるし

アバタだってエクボに見えるものなんだって言う

愛が落ち着いた時に、それがどう見えるのか

結局はきっと、そんな事なんだろう



1/10の優しさに幸せを感じる人と

1/10の嫌なところが許せない人

1/10の大きさは人によって違うって事

結局はきっと、そんな事なんだろう



最初はなんだって新鮮に見えるものだけど

やっかいな事に人間はいつか”慣れ”てしまう

そして「ありがとう」が「当たり前」になる

問題はきっと、そんな時なんだろう



「あなたは変わったね」あなたはそう言う

いや、変わった事に気が付いていないのは自分なのに

相手にばかり求め過ぎて自分を被害者にする

問題はきっと、そんな時なんだろう



言わなくても相手は分かっているなんて幻想

言わない事が相手にとっては「冷めてる」と見えたり

「自分には無関心なんだ」と思われたりって事がある

問題はきっと、そんな時なんだろう



お互いの自由を尊重するのも、いつも一緒を求めるのも

向いている方向が同じならそれで良いのだけど

どちらかがガマンをしているとしたら・・・

問題はきっと、そんな時なんだろう





人を好きになるのに理由はいらない

でも

嫌いになったり別れたりするのは理由があるから





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