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夢の汽車に乗って 風刺ネタ

プロフィール

yumenokisya

Author:yumenokisya
現住所 北海道十勝国

 好きな言葉は
『なんとかなるべさ』

 そう、生きてさえいれば
何とかなるもんです。。。
   


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譲り合い

本来
譲り合いと言うのは
美しい光景のはずなんですが
ここでは
ちょっと様子が違っているようです



「やぁ、しばらくだね。景気はどうだい?」

『全然ダメだね。そっちはどうよ?』

「おんなじさ。全く住みにくいってかさ
 物騒な世の中になったもんだよなぁ~」

『あー、ホントだね
 三度の飯も安心して食えないように
 なっちまったんだからさ』

「ホント、ホント
 あれ何て言ったっけ?
 あの、”もったいない”女将
 でもさ~ 一度出した料理を使い回したり
 賞味期限の改ざんなんて可愛いもんだよな」

『そうそう
 高級牛肉の産地がどうとか
 輸入牛肉で偽装してたからって
 そんなのも俺達にしたら
 別にどうって事は無いね
 かえって俺達だったらさ
 高級食材を食った方が腹の調子が狂うかもな』

「だよな。ウナギの産地だってどうでも良いよ」

『だね~
 そんな高級なのは滅多にお目にかかれないもんな
 俺達は普通のモノならそれで満足さ』

「ホントだね
 だけど、今は農薬だ化学薬品だってさ
 人間はそんなもん食ってるんだぜ
 そもそもそれで大丈夫なのかい?」

『量で言えば人間には大丈夫だって言うけどね
 でも、俺達みたいな身体の小さいもんにとっちゃ
 ヤバくてしょうがないだろ?』

「ホントだな
 人間は俺達を悪食だって決めつけてるけど
 農薬入りなんざ、ごめんだね!
 そんなもん食うほど落ちぶれちゃいないさ」

『あんたらはまだ良いけど
 俺なんざ、爺さんに毒団子の恐ろしさは
 タップリ聴かされて育ったから
 薬って聞いただけでもうダメだね』

「それは俺達だって同じさ」


<グルグルギュ~>


「あれっ?腹が減ってるのかい?」

『あぁ、考えたら昨日から何も食べてないんだ』

「なら、あそこの食い物はあんたが先に食って良いよ」

『いやいや、あんたの方が先にここに来てたんだ
 あんたが先で良いよ。順番は守らなきゃな』

「いや、そんな事、気にすんなよ
 腹が減ってるんだろ?
 先に食えよ、遠慮しなくて良いからさ」

『いやいや、そうはいかない
 世の中は仁義を欠いちゃいけないよ
 それじゃ人間と同じになっちまう』

「だなぁ~ 人間みたいにゃなりたくないよな」

『全くだよ』

「で、どうする? あんた食べないの?」

『いや、あんたが先に食って良いよ』

「いやいや、お先にどうぞ」

『なんの、なんの
 あんたこそ遠慮しなくて良いからさ』



お互いにお腹が空いているのに
食べ物を前にして
変なところで譲り合ってる2人

実は
食べても大丈夫かどうか心配で
お互いに相手に先に食べさせて
様子を見ようとしてるんです


それほど
2人にとっては農薬とか薬品は怖いモノなんでしょう



「だから、お先にどうぞって言ってるじゃん」

『いやいや、俺は残り物で十分満足だから・・・』



おやおや
まだお互いに譲り合っています

ゴミ収集所の生ゴミの袋の前で
カラスとネズミが・・・



***********************


”作者のつぶやき”

この話は2008年11月6日に
ブログで発表したものです

あれから丁度5年

偽装と言う事では
また同じ事を繰り返しています

『喉元過ぎれば熱さを忘れる』

と、言う言葉がありますが
どうしてこうも人間は学習能力に欠けるのでしょう?

企業倫理より
企業利益を優先する体質から脱却しない限り
こんな事は無くなりっこありません


昨今、様々な企業や組織において
『コンプライアンス』と言う言葉が言われていますが
これには単なる<法令順守>と言う事だけではなく
<顧客から見て>とか
<世間が見て>と言う事も含まれていると言うのが
最新の考え方です

つまり
仮に、法律的には間違ってはいなくても
世間に照らし合わせて間違っていれば
それは<してはいけない>と、言う事です

にも関わらず
有名企業、大企業は同じ事を繰り返しています

もっとも

原発問題なんかは喉元を過ぎる前から
いや、喉元を過ぎるモノさえ無かったかのように
政治家も電力会社も思っているのでしょう

性善説が信じられなくなった現代に
秘密保護法が成立しようとしています

企業の偽装より国家の偽装の方が
遥かに恐ろしいと思うのは私だけでしょうか




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季節割り振り会議

 ワイワイ、ガヤガヤ・・・

 すったもんだ・・・ホイサッサ・・・

 でさ・・・あーだ、こーだ・・・



議長の太陽が着席をすると
<オホン>とひとつ大きく咳払いをした。

「静粛に!
 これから次季の割り振り会議を始めます。
 先ずは・・・今回は秋の番でしたね?
 では、主張があればどうぞ」

秋は促されて起立をすると一同を見渡した。
そして静かに語り始めた。

「夏さん、先ずはお疲れ様でした。
 ただ、あなたは少々無茶が過ぎましたね。
 41度はやり過ぎです。
 お蔭であちらこちらで集中豪雨も起こるは
 竜巻は起こるは、台風は我が物顔で闊歩するは
 国民の皆さんも
 もう夏にはへきへきしている事でしょう。
 今年ほど私が待ち望まれている年は無いのです。
 そこで私は提案します。
 今年の秋はズバリ五か月を要求します!」

「な、何を勝手な事を!
 お前だけの季節じゃないんだぞ!」

興奮で顔を赤らめて叫んだのは冬だった。

「だいたいだな!
 お前が五か月も居座っていたら
 俺はどうするんだ?」

秋は涼しげに言った。

「冬さん、良いですか?
 ハッキリ言って
 誰もあなたを待ってなんかいませんよ。
 寒い、冷たい、おまけに雪ですか?
 北国の人はストーブの灯油代もかかるし
 何より、雪かきを喜んでいるでも?
 冬道の運転をみんな楽しんでいるとでも?
 そんな事は無いでしょ?」

「だ、黙れ!
 北国の人達は
 ウインタースポーツが出来るのを
 心待ちにしているはずだ!
 雪祭りだって観光客は沢山来てるじゃないか。
 年明けにはオリンピックだってあるんだぞ!」

「それはロシアの話でしょ?
 別に日本が冬である必要は無いじゃないですか。
 違いますか?
 ねぇ、みなさんはどう思います?」

秋は他の季節に問いかけた。
するとそれに夏が答えた。

「秋さん、あなたは横暴だ。
 日本ほど四季の美しい国は無いのです。
 四季それぞれのバランスが取れていればこそ
 みんな安心して暮らす事が出来るのです。
 その意味では夏は暑く冬は寒く
 その合間を春と秋が上手く調整する。
 それが自然の道理です」

「悪いけど、今年のあなたに
 道理を問う資格はありますかね?
 今年の夏はいつものあなたでしたか?
 ちゃんとバランスを取っていたのですか?
 あれで? 私にはとてもそうとはね」

「そ、それは・・・」

「まぁ、まぁ」

そう言って話に割ってきたのは春だった。

「確かに、今年の夏さんはやり過ぎでした。
 あー、夏さんはちゃんと反省してくださいよ?
 でも、だからと言って
 秋さんが長く季節を取ったら
 今度は冬さんはどうすると思います?
 次の会議で、こう言うに決まっています。
 『秋のせいで俺は二か月しか冬を出来なかった。
  今年は六か月は譲れないぞ!』ってね。
 みんながそんな風に
 自己主張ばかりしていたらどうなりますか?
 困るのは日本国民のみなさんですよ。
 秋さん、違いますか?」

「う、うん・・・まぁね」

「私達は愛してくれる国民があってこその
 日本の四季じゃありませんか?」

「しかし・・・わ、解ったよ。
 それじゃ、今年の秋は三か月。
 これは譲れないギリギリの線だ」

議長の太陽は言った。

「冬さん、いかがですか?」

「しかし、それでは私の立場が!」

「良いじゃありませんか。
 秋さんと冬さんそれぞれ三か月と言う事で。
 国民のみなさんには夏のお詫びを兼ねて
 <今年の冬は暖冬>と言う事で告知しましょう」

「し、しかし・・・」

不満そうなのは冬。
何とも納得がいかない様子です。
無理もありません。
今までは東北・北海道は冬の独壇場で
誰も文句は言わなかったのですから。

太陽は一同を見渡すと
又、<オホン>とひとつ咳払いをした。

「では、今年の秋と冬は三か月づつと言う事で
 みなさん、異論は無いですね?
 それでは広報さん、至急気象協会に連絡を。
 <今年の秋は長く冬は暖冬傾向でしょう>
 以上で・・・」

「ちょっと待った!」

手を高々と上げたのはやはり冬でした。

「どうしました?」

冬は立ち上がると太陽に向かって言った。

「なんだ? 暖冬、暖冬ってさ。
 良く良く考えたらだな。
 お前がシッカリしないから
 温暖化なんて羽目になったんじゃないのか?
 温暖化にさえなってなかったら
 俺はもっともっと北国で悠々と出来たのに。
 ヤイ、太陽さんよ! どうしてくれるんだ?」

「そ、そんな事を言われても・・・」

しどろもどろになりながら太陽は答えた。

「わ、私だって、何も好き好んで
 暖冬にしたい訳ではありませんからね。
 温暖化と言えば私だって被害者なんですよ。
 私だって冬くらいは力をセーブしたいんです」

「じゃ、温暖化の責任は誰が取るんだ?」

冬はそう言いながら一同を見渡した。

「・・・」

そこに夏がそっと手を挙げた。

「あの・・・
 そもそも温暖化って人間が撒いた種ですよね?
 なら、別に私達が気にしなくたって
 好きなようにやれば良いんじゃないですか?」

「そうは言ってもだなぁ・・・」

と、太陽は渋い顔。
春は大きく頷くと一同を見渡しながら言った。

「いや、夏さんの言う通りかも知れません。
 これは
 我々日本の四季の存続に関わる大問題です。
 このまま温暖化を放っておく訳にはいきません。
 我々だってペースを乱されたくはありません」

「じゃ、どうするつもりなんだ?」

「確かに夏さんはやり過ぎでしたが
 人間に事態の収拾が付けられないなら
 そう言うのも必要なのかも知れません。
 人間が温暖化を危険だと認識するように
 いっそ秋さんは四か月で冬さんは二か月。
 その代わり冬さんは思いっきり暴れて結構。
 日本海側には豪雪、太平洋側には極寒とかね。
 それから秋さんには台風の連波と
 その後は
 秋雨前線を停滞させてもらいましょう」

「なるほど」

「じゃ、気象協会には何て通達する?」

「<台風から秋雨前線と続く長い秋の後
  冬は短いけど北極が引っ越してきます>
 こんなところで良いんじゃないですか?」

「異議無し!」




なんて事にならなきゃ良いのですが。

異常気象が「例年並み」にならないように
ただ祈るばかりです。

今年の冬は穏やかな冬になりますように。



『はじめに』

この用語集は政治家・官僚の皆様の「雲上人生活」を
快適に過ごして頂く事を目的に編纂されています。
言葉本来の意味などは気にせず御使用下さい。
又、何か困った折りには使える用語も
多く集めておりますのでぜひとも御役立て下さい。



≪ ア行 ≫

【 遺憾 】
 釈明会見、謝罪会見等
 どんな不測の場面にも使える重宝な言葉。
 本来の意味は
 「期待したようにならず残念に思う事。」
 つまり、「反省」の意味は全く含まれていないので
 心おきなく使えます。
 又、接頭語として「はなはだ」を使う事で
 ”とても迷惑だ”と言う気持ちを
 広く一般に伝える事が出来ます。


【 鋭意努力する 】
 それらしいポーズを示したい時に使える言葉です。


【 オフレコ 】
 マスコミを上手く使いたい時に
 この言葉を添えると大きく取り扱ってくれます。



≪ カ行 ≫

【 改革 】
 時間稼ぎの為に在る言葉です。


【 可及的速やかに 】
 自分のペースですると言う意味で使います。


【 外遊 】
 公費で行ける海外旅行。
 もちろん、家族同伴で構いませんし
 ゴルフ代もお土産代も公費から支出されます。


【 危機管理 】
 大して気にしなくても良い言葉です。
 これが無くてもそう簡単に国は滅びません。


【 規制緩和 】
 最終的な権限は残しておく事。


【 忌憚の無い意見 】
 建前を求める時に使います。
 耳障りな言葉は無視をしておけば良いのです。


【 喫緊の課題 】
 その内やれば良い課題を指します。


【 機密 】
 国民に知られたら困る事柄。


【 行政改革 】
 真剣に取り組まなくても良い事の例え。


【 許認可権限 】
 いわゆる伝家の宝刀です。
 有無を言わせずに圧力をかける事が出来ます。


【 苦渋の決断 】
 国民に無理を通す時は
 この言葉を添えると通りやすくなります。


【 現在調査中 】
 時間稼ぎ用の言葉です。
 もちろん、未着手の時にも使えます。


【 厳粛(真摯)に受け止める 】
 本当に受け止める必要はありません。
 ポーズを見せるだけの時に活用下さい。


【 原則 】
 本目的を、さも例外のように見せられる魔法の言葉。


【 公費 】
 好きに使って良いお金の事。


【 公約 】
 守らなくて良い口約束の事。


【 国益 】
 もちろん、自分達の利益の事です。


【 国民 】
 せっせと税金を納めてくれる金づる。


【 コミット 】
 本来は「約束。誓約。公約。確約」の意味ですが
 うやむやにしたい時に英語を使うと
 解釈の違いを理由に出来て非常に便利です。



≪ サ行 ≫

【 再発防止 】
 責任を逃れたい時に使います。
 口約束で問題ありません。


【 慙愧(ざんき)に堪えない 】
 本来の意味は
 「あまりに恥ずかしくて死にそうなくらいだ」の意。
 「慚」は人に恥ず、「愧」は天に恥ず。
 でも、それは気にしなくても大丈夫です。
 一応反省をしているフリをしたい時に使う言葉です。
 とりあえず難しい言葉を使えばそれらしく聴こえます。


【 然るべき時 】
 時期を明確にしたくない時、明確に出来ない時には
 この言葉を使用すると便利です。
 「自分にとって都合の良いタイミングで」
 と、言う意味でも使えます。


【 至急、迅速且つ慎重に 】
 この言葉で一番意味を持つのは「慎重に」です。
 ゆっくり慌てずにやる事を言います。
 

【 失念 】
 忘れていたとしても決して認めてはいけません。
 反省のポーズだけで済ましたい時に使います。


【 粛々と進める 】
 反対意見を無視したい時に使います。


【 職責を全うする 】
 もらった役職を手放したくない時に
 その旨をアピールする為の言葉です。


【 諸般の事情 】
 自分の都合を言います。


【 事態の推移を見守る 】
 何もしたくない時にとりあえず使う言葉。


【 十分に配慮 】
 本当の意味は
 国民にでは無く、政治家や官僚同士。
 或いは、長老議員や先輩官僚に気を利かせる事です。
 

【 善処 】
 対応するのが面倒な時はこの言葉を使います。
 実際に対処する必要はありません。


【 前例がない 】
 逃げ言葉。
 面倒な頼まれ事を断る時に良く用います。
 

【 想定外 】
 責任逃れや非難を避けたい時に使う言葉です。



≪ タ行 ≫

【 対応を協議する 】
 時間を引き延ばしたい時はこの言葉が便利です。


【 大局 】
 大雑把で良い事。


【 大所高所に立つ 】
 細かい事には拘らない大局的な判断を言います。


【 適宜 】
 適当にお茶を濁したい時に使う言葉。
 

【 適切な処置 】
 身内に火の粉が降りかからないようにする事です。


【 特段の理由 】
 別に聞きたくは無い理由の事。



≪ ナ行 ≫

【 根回し 】
 お互いに責任がかからないように調整をする事。
 時には、その為に使うお金を指す場合もあります。



≪ ハ行 ≫

【 非常事態 】
 無理を通したい時に使うと便利な言葉です。


【 不退転の決意 】
 強くポーズを見せたい時に使います。
 もちろん、結果なんて気にする事はありません。



≪ マ行 ≫

【 前向きに検討 】
 「善処」と同類語です。
 結果は気にしなくても問題ありません。


【 民意 】
 自分達に都合よく解釈して良い数字や論調。


【 申し上げる立場にない 】
 責任を他に押し付けたい時に使います。



≪ ヤ行 ≫

【 憂慮 】
 いちいち気にしても仕方のない事。


【 癒着 】
 仲良くするの意であり、何ら責めを負う事はありません。




『編集後記』
もちろん、これはタップリの皮肉を込めたパロディです。
でも、案外
こんなところが政治家や官僚の本音かも知れません。



正直者がバカを見るとか
真面目にこつこつと働いている者が
報われないなんて

世の中には理不尽な事が多過ぎる・・・




街を歩いていると
時々、宗教関係の青年に声をかけられる

大概、2名1組で
自転車に乗っていて
道行く人に声をかけているアレだ


「アナタハ神ヲ信ジテイマスカ?」

神様?
少なくとも
あんた方が言う処の神様は信じちゃいないよ

「オー! ソレハ不幸ナ事デス。
 神ハ、セッカクアナタ方ヲ
 幸福ニ導イテクレヨウトシテイルノニ」

じゃ、訊くけど
あんたが言う神様が現れて
2000年以上経つけど
その間に神様は人間に何をしてくれたんだ?
どうして戦争はなくならないんだ?
どうして貧しさは無くならないんだ?
どうして
何の罪も無い人が苦しまなきゃならないんだ?

「ソレハ神ガ与エテクレタ試練ナノデス。
 ソノ試練ヲ乗リ越エル事デ
 人間ハ神ノ祝福ヲ受ケル事ガ出来ルノデス」

試練?
神様に何の権利があって人間に試練を与えるんだ?

「神ガ大地ト人間ヲ創ラレタノデス」

じゃ、どうして
その試練はみんなに平等に与えられないんだ?
自分の保身しか考えない
役に立たない脳無しの政治家や
私利私欲で悪事をして大儲けをしている奴らが
どうしてのうのうとしていられるんだ?
どうしてその陰で
真面目に働いている人間が
苦しめられなきゃならないんだ?

「乗リ越エナケレバナラナイ試練ガ大キイ程
 祝福モ大キクナルノデス。
 神ハチャント見テクレテイルノデス。
 悪事ヲ働イテイル者ハ
 イツカ地獄ニ堕チテ行クノデス」

じゃ、どうして真面目に働いて
ささやかな毎日を送っていただけの人間が
何の前触れも無いまま
二万人も災害で死ななきゃならないんだ?
どうして、せっかく大きな災害から生き残ったのに
苦しんで、もがいて、また苦しんで
挙げ句には
首をつって死ななきゃならないんだ?
彼らは何をしたって言うんだ?
神の言う”祝福”って言うのは死ぬ事なのか?

「ソレハ違イマス。
 神ノ祝福ヲ受ケテ
 天国ニ召サレテ幸福ニ生キルノデス」

じゃ、やっぱり死ぬって事じゃないか!
人間は
この現世で生きているからこそ人間じゃないのか?
この現世で生きて
人と関わり家族を作って町を作って
親から子供に命のバトンを引き継いで歴史を作って
そうやって生きていくのが人間じゃないのか?
人間の生きる目的が死ぬ事だとしたら
人間の存在意義ってのは何なんだ?
あんたが言うように
もしも神様が人間を創ったのだとしたら
神様の目的って一体何なんだ?
自分の創った人間を苦しめておいて
それをさも偉そうに
試練を乗り越えたから天国に召すだと?
そんなのは神様のエゴじゃないのか?
神様の自己満足の為に人間は存在するのか?

「・・・」

どうして何も言えない?
あんたは神様を信じているんだろう?

「モ、モチロンです・・・」

じゃ、訊くけど
あんたの言う神様ってのは一人だけなのか?
他の人が信じている神様は神様じゃないのか?
神様が他の神様を認めないから
宗教的な争いは無くならないんじゃないのか?
自分の神様を他人に押し付けて
争いを繰り返し、侵略を繰り返して来たのが
人間の歴史だよね?
それは今も無くなってはいない。

ねぇ?
神様の言葉ってさ
いったい何なんだ?

この地球上にはたくさんの人種がいて
それぞれの信じる神様がいて
その神様達は
それぞれ信じる者を
神様の言う幸福とやらに導こうとしてるんだよね?

だけど
人間の歴史の中で
何の争いも揉め事もなくて
地球上全ての人間が幸福だった事なんて
一度も無かったよね?

違うかい?

世の中で起こる”理不尽”な事って
それがみんな
あんたが言うように
神様が人間に与えている試練だとしたら
神様さえいなくなれば
”理不尽”な事ってのは無くなるって事なのかい?




鏡よ鏡・・・

醜い魔女が今夜も鏡に向かっています



鏡よ鏡
世界で一番美しいのは誰?

「それは外見の事? それとも心の事?
 どっちにしても、
 少なくともそれはあなたではありません」



それじゃ誰なの?

「今は言えません」



それじゃ

鏡よ鏡
世界で一番哀しいのは誰?

「哀しい人は知りませんが
 一番憐れな人なら知っています」



それは誰なの?

「今は言えません」



それじゃ

鏡よ鏡
世界で一番バカなのは誰?

「本当に知りたいのですか?」



知りたいわよ
いったい誰?

「今は言えません」



何でよ?
じゃあ

鏡よ鏡
世界で一番寂しいのは誰?

「鏡に向かって語りかけるしか
 他に友達のいないあなたです」



何ですって?
私に向かっていい度胸ね!!!

分かったわ!
いい?
最後の質問よ

鏡よ鏡
世界で一番私を恐れているのは誰?

「それは私です
 だって、あなたは私を割ろうとしています」



ふん!

そう簡単に割るもんですか!

お前が世界で一番美しいのはだと言うまで
魔法で醜いモノしか映せなくしてやるわ!
未来永劫よ!!!


いい?

本当に最後の最後の質問よ

鏡よ鏡
世界で一番美しいのは誰?

「それは””です」



その瞬間、魔女の魔法は解けて
鏡はキラキラ光りながら天に昇っていきました




残された魔女ですか?

鏡が失くなってしまったのですから
もう醜い自分の顔を見て
癇癪を起こす事もなくなったようです

(めでたし、めでたし)

もっとも
話しかける相手も同時に失くしたので
前より孤独にはなりましたが
それでも
懲りないと言うか
めげないと言うか

今夜も自分相手にブツブツと
独り言だけは言っているみたいです


おやっ?
魔女が耳を塞いでいますね

どうやら
自分の独り言に辟易(ヘキエキ)してきたのでしょう


ようやく鏡の気持ちが分かったようです

ちょっと遅過ぎましたけどね・・・



少し前に
ウィル・スミス主演の映画で
何でもやり過ぎてしまい
みんなから
疎まれてしまうヒーローが主人公の
『ハンコック』
と言うのがありましたが


こんなヒーローもいたら嫌ですよね



『仮名ライダー』

正義感はあり
攻撃技もそこそこは凄いのだが
悪の一味をやっつけた後
助けた少年に
「あなたの名前は?」
と訊かれても
モジモジとして答えられずに
結局は
何年経っても本当の名前を覚えてもらえない
とっても内気なヒーロー



『善戦マン』

どんな凄い怪獣と闘っても
いつも良いところまではいくが
必殺技が無い為
結局は怪獣をやっつけられずに
途中で諦めて
最後には
「アバヨ!」
と捨て台詞を残して去っていく



『アピールマン』

わざわざ人の見ている前で変身をし
怪獣を一度投げる度に
自分の強さを自慢する
自慢をした時
見ている人が褒めないと
ふて腐れて怪獣をそのままにして帰る事もある



『越後屋仮面』

裏で悪の組織の首領に賄賂を贈って
怪人に勝たせてもらっている



『オネエ戦隊カマレンジャー』

敵を攻撃すると言うよりは
ナヨナヨとしたお喋りや仕草で
相手の戦意を喪失させる
「美人だね」と褒めると良く働くが
怒らせると怖い
素顔は誰も知らない



『リアクションマン』

技を繰り出す時も
相手の攻撃を受けた時も
とにかくリアクションがいつも大袈裟
リアクションのの割には大した事はしていない
みんなには嫌われているのだが
何故か「アピールマン」とは気が合うようだ



『ゲゲゲのキザ太郎』

金髪、ロン毛で
アルマーニのチャンチャンコを着て
高級マンションの夜景が見える最上階に住み
フェラーリを乗り回し
セレブ美女に憑依した妖怪だけを退治する



『ゆうじゅうフッダーン』

出動する時は
いつも着て行くコスチュームに迷うので
現場に到着した頃には
怪人にかなり好き放題にされている
いざ、怪人と闘う時も
どの技を出すのかなかなか決められず
いつもピンチを招く
優秀な助手を募集中



『不透明人間』

何をやりたいのか
何をやろうとしているのか
誰にも分からない
何をやっているのかも分からない
敵か味方かも分からない



『バットマン(BUTMAN)』

彼の口癖は「But」
何かと言えば「But」
出動命令が出ても「But」
口だけは達者だが
彼が悪人と闘っているのを見た人はいない





ヒーローかどうかは知りませんが
この内の何人か
案外、身近にいたりして?



譲り合い・・・?

本来
譲り合いと言うのは
美しい光景のはずなんですが
ここでは
ちょっと様子が違っているようです。。。




「やぁ、しばらくだね。景気はどうだい?」

『全然ダメだね。そっちはどうよ?』

「おんなじさ。全く住みにくいってかさ
  物騒な世の中になったもんだよなぁ?」

『あー、ホントだね
  三度の飯も安心して食えないように
  なっちまったんだからさ』

「ホント、ホント
  あれ何て言ったっけ?
  あの、”もったいない”女将
  でもさ? 一度出した料理を使い回したり
  賞味期限の改ざんなんて可愛いもんだよな」

『そうそう
  高級牛肉の産地がどうとか
  輸入牛肉で偽装してたからって
  そんなのも俺達にしたら
  別にどうって事は無いね
  かえって
  高級食材を食った方が腹の調子が狂うかもな
  俺達だったらさ』

「だよな。ウナギの産地だってどうでも良いよ」

『だね?
  そんな高級なのは滅多にお目にかかれないもんな
  俺達は普通のモノならそれで満足さ』

「ホントだね
  だけど、今は農薬だ化学薬品だってさ
  人間はそんなもん食ってるんだぜ
  大丈夫なのかい?」

『量で言えば人間には大丈夫だって言うけどね
  でも、俺達みたいな身体の小さいもんにとっちゃ
  ヤバくてしょうがないだろ?』

「ホントだな
  人間は俺達を悪食だって決めつけてるけど
  農薬入りなんざ、ごめんだね!
  そんなもん食うほど落ちぶれちゃいないさ」

『あんたらはまだ良いけど
  俺なんざ、爺さんに毒団子の恐ろしさは
  タップリ聴かされて育ったから
  薬って聞いただけでもうダメだね』

「それは俺達だって同じさ」


グルグルギュ?


「あれっ?腹が減ってるのかい?」

『あぁ、考えたら昨日から何も食べてないんだ』

「なら、あそこの食い物はあんたが先に食って良いよ」

『いやいや、あんたの方が先にここに来てたんだ
  あんたが先で良いよ。順番は守らなきゃな』

「いや、そんな事、気にすんなよ
  腹が減ってるんだろ?
  先に食えよ
  遠慮しなくて良いからさ」

『いやいや、そうはいかない
  世の中は仁義を欠いちゃいけないよ
  それじゃ人間と同じになっちまう』

「だなぁ? 人間みたいにゃなりたくないよな」

『全くだよ』

「で、どうする? あんた食べないの?」

『いや、あんたが先に食って良いよ』

「いやいや、お先にどうぞ」

『なんの、なんの
  あんたこそ遠慮しなくて良いからさ』





お互いにお腹が空いているのに
食べ物を前にして
変なところで譲り合ってる2人

実は
食べても大丈夫かどうか心配で
お互いに相手に先に食べさせて
様子を見ようとしてるんです


それほど
2人にとっては農薬とか薬品は怖いモノなんでしょう





「だから、お先にどうぞって言ってるじゃん」

『いやいや、俺は残り物で十分満足だから・・・』





おやおや
まだお互いに譲り合っています


ゴミ収集所の生ゴミの袋の前で
カラスとネズミが・・・





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