Neko

夢の汽車に乗って 詩

プロフィール

yumenokisya

Author:yumenokisya
現住所 北海道十勝国

 好きな言葉は
『なんとかなるべさ』

 そう、生きてさえいれば
何とかなるもんです。。。
   


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ちょいと蹴飛ばした道端の小石
コロコロ転がって道の真ん中で止まった

このままじゃ危ないし
誰かが躓くかもしれないし
ボクは脇に避けようと
もう一度、小石を蹴ったけど
小石はそれには逆らうように半円を描いて
また、道の真ん中で止まった

小石の運命を握っているつもりで
でも、小石には小石の意地があるのかもなんて思った




こんな事は人生には良く有る話で
どんな小さな事だって上手くいくばかりじゃない

例えば昨日の事
朝から良く晴れた日曜日
ボクはウキウキしながら
郊外に自転車を走らせたけど
いつの間にか空には黒い雲が敷き詰められて
土砂降りの中をずぶ濡れで帰った

天気の予報を知ろうともせずに
自分勝手にただ晴れると思い込んでいただけだった




道の真ん中で動かない小石
じっと見つめても、いくら見つめても動かない

このままじゃ危ないし
誰かが躓くかもしれないし
ボクは脇に避けようと
もう一度、小石を蹴ってみた
もしかしたらなんて、もう一度戻って来るかな
でも、小石は草むらに消えていった

小石の運命すらきっと誰にも分からない
思い上がっているのは自分だけなんだろう、きっと




思いついたようにボクは自転車を飛ばす
キミの街までどのくらい掛かるなんて今は知らなくて良いんだ

ボクはただペダルを漕ぐ
運命なんて後から付いてくる
ボクはただペダルを漕ぐだけ
ボクの前には走る道がある
もしかしたらなんて、今は何も考えない
それは誰にも分からない

小石を蹴るのがボクか、蹴られた小石がボクか
それを決めるのがキミなら、きっと後悔はしない


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tutu  ~創作詩~

tutu 黄昏時の街は嫌いだって言ってたね

ひとつふたつ灯っていく幸せに
置いてきぼりにされるみたいで
切なくなるんだって

オレンジ色に染まる街を
窓の外にぼんやり見ながら
僕はあの日の君を想い出していた




tutu 傷つけ合う事もしないで僕らは別れたね

妙に大人ぶったふりをして
傷つけないで済む言い訳ばかり
ボクは探してた気がする

物解りの良い男でいたかったのは
君にとってのつもりじゃなくて
自分を傷つけたくなかっただけだろう




tutu ホントは君の何を僕は解ってたんだろう

僕といても君がいつも感じてた寂しさの
正体を僕は最後まで気がつけなかった
別れ際の涙を見てさえも

オレンジ色に染まる街を
窓の外にぼんやり見ながら
僕はあの日の君を想い出していた




やがて下りた帳の後で
灯っていく街の灯を君が
「キレイだね」って見ていてくれたら 誰かと


時々、思い出してくれたら
メールでもくれたら良いよ

何処で花が咲いていただとか
歩いてたら犬に吠えられただとか
他愛のない暇つぶしみたいに



時々、嬉しい日があったら
電話でもくれたら良いよ

君の得意な自慢話だとか
笑ってばかりで繋がらない話だとか
他愛のない暇つぶしみたいに



時々、眠れない夜があったら
手紙でも書いてくれたら良いよ

ピンク色の便せんにハートのシール
宛名は書かなくても良いよ
他愛のない暇つぶしみたいに



時々、寂しい時があったら
誘い出してくれたら良いよ

昔のようにバカ言って
又、笑い合えたら良いよ
他愛のない暇つぶしみたいに



いつでも僕は君のともだち
時々でも思い出してくれたら良いよ
他愛のない暇つぶしみたいに

例え、他愛のない暇つぶしでも


歩こうよ ~詩~

独りで歩くには
この道はあまりに長過ぎて

時々、つまづきそうになる
諦めてしまいそうになる

例えば

花が咲いていても
川が流れていても
青い空に虹がかかっていても

ボク一人だけじゃ
誰にも伝えられないこの想い

だから
手を繋いで歩こうよ
独りで歩くと道に迷ってしまうから




どんなにボクが
キミの事を想ってるか知ってるかい?

多分、キミが思うより
ずっとずっと大きいよ

例えば

鳥が歌っていても
風が囁いていても
夕焼け空がどんなにキレイでも

キミがここにいなければ
独りぼっちじゃとてもいられない

だから
手を繋いで歩こうよ
独りで歩くときっと俯いてしまうから




二人で歩いたら
雨の日だってきっと好きになる

それが君とだったら
濡れてみるのも良いよ

例えば

時が流れていき
幾つも季節が替わり
良い時だけじゃなかったとしても

皺だらけの顔を見合わせた時
「お互い老けたね」って笑い合えたら良い

だから
手を繋いで歩こうよ
君とだから歩いて行きたい どんな時も








【 作者の言い訳? 】

基本、恋の詩は苦手です

苦手と言うよりは
この歳でってテレもあるし

何より
正統派(?)の恋の詩を書こうとすると
どんな言葉を探して来ても
陳腐になってしまいかねません

(いや、これも十分陳腐ですが(笑))

だから
普段は敢えて書かないようにしているのですが
時々、言葉が勝手に出たがります

1フレーズが勝手に出ちゃうと
後はなし崩しです!?(笑)


まぁ

たまには良いかな



ちなみに

これはあくまでフィクションであり
実在する生活及び、環境とは全く無関係です

むしろ、願望・・・無いモノねだり?(笑)


もうひとつの春

良く晴れた薄水の空を流れる白い雲は

早送りのようにその姿を変えてゆく




風は唸りを上げて

次から次と木立ちの間を駆け抜けていく

右に左に縦横無尽に駆ける様は

風小僧の悪戯よりも激しい




疾風の中をトンビが低く舞う

荒波に立ち向かうサーファーのように

その強い風を楽しんでいるのか?

それとも、もがいているのか?




大木の陰に

身を潜めるように咲いている小さなタンポポは

風に他向かう事もせず

逆らう事も良しとはせずに

ただ在るがままにその花を揺らしている




それも、これも春の風景のひとつ


それぞれがそれぞれで在る為にそこに在る


例え片想いでも
愛される事よりは愛する事を選んだ

あなたが幸せでいてくれるなら
それがボクの幸せなんだと

「人の幸せはそれぞれなんだからと。
 そんな愛があっても良いよね?」

呪文のように繰り返す独り言

でも・・・

やっぱりボクは嘘をついてる



おとぎ話のように
いつも物語はハッピーエンドなばかりじゃない

そんな事も誰に言われなくたって
ボクだってホントは解ってる

「報われないからって自分に嘘ついて
 逃げてしまうのは愛じゃない」

強がってみせて繰り返す独り言

でも・・・

やっぱりボクは嘘をついてる



夕焼けの朱に縁取られた雲の隙間から
地上に伸びるいくつもの光がいつか希望の光になるなら
ボクは今までついてきたたくさんの嘘を
全部、全部呑み込んで君の為の笑顔に変えるよ



夕べ君の夢を見た
夢で良いから君に会いたいってずっと思ってた

嫌われるくらいなら友達のままで良いって
それで満足が出来ると思ってた

「贅沢を望み過ぎてはいけないんだ。
 似合わない恋なんてするもんじゃない」

自分を抑えて繰り返す独り言

でも・・・

やっぱりボクは君が好きだ


あなたの夢を見ました
懐かしい香りがしました

あなたの指の先
ちょっとだけ摘まんで握ると
照れくさそうにあなたは
少しだけ視線を外していました

可笑しいですね
夢の中のあなたは
昔とちっとも変わっていません

夢なのに昔なのに
あなたはやっぱりあなたでした



あなたが笑っていました
あの店も昔のままでした

あなたが口ずさんだ
歌だけどうしても思い出せません
悲しそうな私を見て
戸惑うあなたもあの日と同じでした

何年経っても
私の中のあなたは
昔とちっとも変わっていません

夢なのに昔なのに
あなたはやっぱりあなたでした



あなたの夢を見るなら
出会った頃の私のままで

時間の扉を開け
昨日と同じように当たり前に
あると思っていた明日を
あなたの腕の中で見ていたいのに

悲しいですね
変わってしまったのは
あなただけじゃないと気付きました

夢なのに昔なのに
私もやっぱり私でした


ドアの鍵を開けて
灯りの無い部屋に入る

冷え切った部屋は
灯りを点けても寒々しくて
君がいないってこういう事なんだと
思い知らされる



消し忘れたふりで
スマホに残した一枚の写真

僕が好きだった君の
最高の笑顔のはずだったのに
どうして今はこんなに悲しそうに
笑ってるんだろう?



変わってしまったのは多分
僕の方だったのかもしれない

些細な事だと思っていたのも
多分僕だけだったのかもしれない
時が流れるってそういう事なんだと
誰に嘘をついてた?



ネクタイを緩めて
ジャケットのボタンを外す

ルーティーンのように
身体が勝手にコーヒーを入れた
それが冷めていくのをただ見てるだけの
何もない時間



誰かの話し声が
したら少しはマシかもなんて

観もしないテレビを
点けてはみたけど虚しいだけで
君がいないってこういう事なんだと
思い知らされる



君がいない事が
僕の人生をどんな風に

変えていくんだろう?
少なくとも君と出会う前の僕には
戻る事はないんだろうとは思ったりする
それで良いんだ、きっと


銀色の少女

想いの彼方 記憶の窓辺

月の光を浴びて少女は踊る

憂いの瞳は

思い出せない誰かに似て

嗚呼 懐かしき夜香花の香り




夢か現か 螺旋の迷宮

開けてはいけないパンドラの箱

踊る少女に

魅せられて私はうろたえる

嗚呼 切なきは夜香花の香り




月が照らすは 遠き日の夢

空に瞬くは二人見てた明日

目を閉じて瞑う

過ぎた日々の痛みと残る温もり

嗚呼 愛しきは夜香花の香り




風が奏でるファド 髪をなびかせて

琴線爪弾くはギターラの調べ

銀色の少女は

誰の為にその涙を流すのか?

嗚呼 忘れじの夜香花の香り


故に夢

夢は時として
遥か心の深淵に潜む記憶を呼び覚まし
現実よりも鮮明なものにする

夢は時として
今ここに在る現実すらをも曖昧なものにする



夢は時として希望を与え
夢は時として心の嗚咽を揺り起す

夢は時として眠りを誘い
夢は時として目覚めを拒む



時の流れに抗い得るもの 



辿り着くことの出来ない蜃気楼のように
追い着くことの出来ない陽炎のように
夢は人が触れることを許さない



或いは
醒めても続く惑いのうねり


現(うつつ)の中に見る幻




夢は夢

故に夢・・・




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